自分が使った花材事典:レッドウィロー
文字通り、レッドウィロー=赤い柳です。
このレッドウィロー、長さが2メートル近くありまして、どう頑張ってもフレームに入らず、ほんの一部の画像になってしまいました。
細く赤い線がサーーーーーッと伸びるのが魅力なので、あまり切り刻んで使う生け花作品は見たことがありません。大作で、この線と色を効果的に使ったりすることが多いです。
私の意識では、レッドウィローを生け花に使うようになったのは、わりと最近です。10数年前くらいから、使われるようになった花材のように思います。
レッドウィローとサンゴミズキとは別のもの
初めてこの枝物を見たときに、「サンゴミズキ?」と思った人は多いと思います。実は、私もその一人で、「たちの違うサンゴミズキ?」と思いました。もしかすると、実際にサンゴミズキに近い親戚に当たる品種なのかもしれません。
レッドウィローの特徴
レッドウィローが、サンゴミズキと明らかに違うのは、線の出方・細さ・細い線の長さです。
スマートな線が引ける花材です。しかし、この線を扱いきれないと、ダサい作品に転落する危険性大です。
細い線があっち向きこっち向きしているのを操れないとき、実に困ります。(←困った経験がある人の重い言葉)
細い枝先は、水引レベルに細いです。なので、こんな風に結んで落ち着かせることもできます。
サンゴミズキと比べると、色も「朱」が入っているというか、冴えた赤なので、人の印象に残る枝です。
木の肌も、サンゴミズキにそっくり。
水に挿しておくと、根っこが簡単に出てくるところも、サンゴミズキにそっくりです。
レッドウィローは、このまま水に挿しておくと、やがて細かい緑色の芽が吹いてきます。
赤と黄緑のコントラストで、きれいと言えばきれいなのかもしれませんが、何よりの特徴である「線」がぼやけるので、芽吹きのレッドウィローを使うことはあまりありません。
私はねー、この素材には個人的に苦手意識が大きいんですよ。あるときに使って、大失敗したことがあるので。
でも、きれいな枝物だと思います。いけばな人には人気の高い花材です。
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