自分が使った花材事典:姫水木

2020年1月23日

切り花姫水木は、春先から出回る

姫水木は、春先の枝物です。

姫水木 切り花

いけばなのお稽古花に、よく入ってきます。ある程度の太さがあり、矯めも効き、そのままでも枝のラインが美しく、初心者さんにも扱い易い枝です。

枝に緑がポツポツついているのは、少し経つと花になって開いてきます。緑なので、一見新芽に見えますが、「花」です。

姫水木 切り花

私は、姫水木は、非常に好きな花材です。似た花材で、土佐水木というのもあり、それも好きです。

姫水木は、しなやかで扱いやすい

私は、水木関係は、枝のしなやかさが特に好きです。
姫水木は、このくらい↓の太さがあり、結構しっかりした枝なのですが……

姫水木 切り花

↓こんなに柔軟な枝なんです。手で簡単に輪が作れます。

姫水木 切り花

姫水木の持つ、自然な曲線美

姫水木は、決して「矯めて形を作らないと面白くない」タイプの枝ではありません。何もしなくても、下の画像のように、素直な曲線の美があるところが好きです。

姫水木 切り花

人に嫌われる「あく」みたいなものが無いところがいいですね。
ニシキギなんかは、扱いやすくて、いけばな人には好まれますが、一般の人からすると、「なんか好きじゃない」と言われることがあり、人を選ぶところがあります。
でも、姫水木を嫌いな人は、まあいないと思います。人も枝も、素直が愛されるんですかねえ。(←こういうことを書くのは、素直じゃない人です)