自分が使った花材事典:ラナンキュラス(ピンク)

2019年1月23日

ラナンキュラスは、好きな花です。意外に知名度が低いのが、個人的には不満です。
もっと知られて良いし、もっと売れていい花だと思います。

茎が長いものを買ったんですが、生けるときに短くしてしまいました。ラナンは、軸が弱いので、私は短くしてしまうことが多いです。

前に、このブログか本サイトのTOPで書いたと思うのですが……「ラナンキュラス」って、「蛙」って意味らしいんですよね。
誰なの? 名づけたやつは。
この花のどこが蛙?
花のネーミングって、たまにぜんっぜん共感できないものがあります。

蛙=ラナンキュラスの魅力は、ズバリ、花の顔です。ずいぶん美人の蛙もいたものです。

繊細な、薄い花弁が幾重にも重なり、きれいな発色とあいまって、甘い甘い美くしさを紡ぎ出します。

あまりにも美しいので、「カサブランカ」のイングリッド・バーグマンばりのソフトフォーカスで一枚撮ってみましょう。

この花、顔もきれいですけど、魅力はそれだけではありません。全体にあふれる、優雅に柔らかな風情がたまらんですねえ。

こういう、花首のところの曲り加減に、そういうものが現れています。青丸の部分の「曲り」に注目。

ラナンは、棒立ちのものってあまり無くて、柔らかな「曲り」がどの花にも見られます。

ラナンには、黄色やオレンジもあるのですが、いずれも発色がきれいです。花束に使うと、とても映えるんですよ。