自分が使った花材事典:プロテア

2016年5月31日

品種名を聞き漏らしましたが、多分「キャンディフロス」あたりではないかと……。

お稽古に入ってきたものですが、600円くらいだったと思います。プロテアも、安くなったものです。

プロテアというと、キングプロテアが有名です。昔は、キングプロテアなどは、王侯貴族の使うような花材でしたが、これも今では1000円を切るお値段でも買えます。(等級とか、市の状況によっては1000円超えしますけど)

ちなみに、キングプロテアというのはこの花です。

花の直径が20cm以上もあり、素人さんにも「これはちょっと特別な花だ」と思ってもらえる分かり易さがあります。

で、今回私が使った方のプロテアですが、直径は大体10cmくらいだったでしょうか。

キングプロテアほどではないですが、「珍しい花かも」くらいは思ってもらえるのではないでしょうか。

実は、この系統のプロテアのことは、サイト開設の初期に存在した「花日記」に一度書いたことがあります。白くて丸くて、真ん中だけちょっと赤いプロテアが入荷したときに、花屋スタッフの中で「おっぱいみたいだ」という話しになり、そのプロテアを二つ胸にをあてて「おっぱいダンス」を踊るという、とんでもない記事でありまして、しかも、なぜか一時期「おっぱいダンス」のキーワードでヤフーに上位表示され、おっぱいダンス目当てのアクセスが連日絶えなかったという、うちの本サイトに栄光の歴史を刻んだ記事でありました。(あのあたりから検索エンジンの評価が変わった気がするんだよねえ)

おっぱいダンス記事に書いたプロテアは、もっと豊に丸くて、真ん中だけツンととがっていて、マジでなかなか良いおっぱいでした。(何を書いてるんだ私は)

今回のプロテアも、もうちょっと開いてくれれば、もっと豊かなおっぱいに、いやいや、もっと豊かな印象の花になると思います。

プロテアというやつは、わりと簡単にドライになります。ドライ花材店でも既製品が売っていますが、自作するのもそんなに難しくありません。
ただし、私はプロテアのドライは、「あんましきれいじゃない」と思っています。これ、完全に私見なので、ドライにしたい方は、私の言うことなんぞ気にせずにドライにしちゃってください。
プロテアのドライは、花首がおじぎしたりするようなこともなく、全体的にやせる程度で形が保存できるところは、決して悪くないと思います。しかし、私の目には、「枯れ物感」が強すぎるように見えます。
普段から、色々と枯れ物を作ってるくせに、今更何を言うか、とお思いかもしれませんが、花もののドライに、あんまり枯れ物感が強いのは、ちょっと私は好きません。
私が思うに、プロテアのドライを作る習慣は、プロテアが超高級花材だった時代にできたもので、その名残が現在まで続いているだけのような気がしてなりません。
30年前だったら、私だってプロテアをドライにしたと思いますよ。だって、貴重品なんですから。下手すると、一生手にとれないと思っていたのですから。

でも、いまやキングプロテアだって3桁の値段で買える時代になりました。もうドライにせんでもいいでしょ、と、私は思います。

この際、実物の画像を出しましょう。上の画像のプロテアを水から離し(水の入っていない花瓶に入れて放っておきました)、一週間たったものがこれです。
↓ ↓ ↓

ちゃんと赤が残ってはいます。フレッシュのときよりも、さらに正体不明な感じで、面白い部分が無いとは言いません。
今、しみじみと画像を見ると、葉っぱの動きがなにやら面白く感じます。

花に寄ってみましょう。

「汚いかも」と思い始めると、どんどん汚く見えてきます。「面白い」と「汚いかも」が競り合って、「面白い」の方が上位に立つような仕上がりであれば、取っておく価値はゼロじゃないと思います。

画像では伝わり難いかもしれませんが、花の表面の、赤くケバケバしているところが、すごく良い手触りでして……。

ちょっと毛足が長くて、ツルツルすべるような質感、つまりは

ベルベットタッチ!

なんで無駄に

ベルベットターッチ!

なんだろう、この部分。