自分が使った花材事典:サイネリア

2019年12月31日

切花のサイネリアです。

実を言えば、切花入荷のサイネリアを見るのは、今回が初めてでした。(鉢物は、みなさんおなじみだと思います)私は「サイネリアが!」と思い、10年くらいも前に、初めて切花パンジーを見たときのオドロキを思い出しましたねえ。

この品物、全長60cmくらいはありました。
このような、「鉢ものでは短いのに、切花品種は長い」植物はたくさんあります。そういうものを見るたびに、私は「この切花品種の栽培している様子を見たくてたまらん」と思うのです。

「サイネリアって、シネラリアのことよね?」って思っているアナタは、「正しい」です。どっちの名称でも通用します。しかし近年、スタンダードな呼び方は、どんどん「サイネリア寄り」になってます。

私は、今回初めて切花でサイネリアを扱ったわけですが、茎を触って、「なんか弱っちいなあ」と思ったのですよ。
茎も、葉っぱも、花首も、いかにもすぐに水を下げそうでした。

↓こういう分かりやすい花なので、使い道は多いと思うのですが……

あまり弱いんだったら話にならねえや、とも思っていたのです。
その予感は、家に帰って花袋を開けてみたときに、一瞬「的中した」と思いました。なんかもう、見るからに花の全身がぐったりしていました。

しかしですね、それを切り戻ししたところ、ほんの数分で完全にピンと復活し、なんと、二週間たった今日まで、ほとんどびくともしません。
一つ一つの花は、ダメになった順に摘んでいくことになるだろうと思っていたのですが、二週間の間に、摘み取った花はたったの三つです。最初から、ほぼ同じ花が同じ顔で咲き続けています。

なんとまあ、絵に描いたような「水が切れると即ぐったり。でも、水が上がっちゃえばとことん長寿」な花なのでした。

サイネリアは、色々な花色があるので、色とりどりなサイネリアの切花が、もっと数多く出回るようになると楽しいと思います。