りんごの実生

2020年3月9日

実家から貰ってきたりんご(多分、お歳暮にもらったものらしい)を食い、そのときに取った種を、大して期待もせずにまいたら発芽しまして、現在も栽培中です。その発芽の様子の記録です。

りんごの種

まず、実際にまいたりんごの種の画像はこちら。

りんごの種

何の変哲も無い、ただのりんごの種です。これを、食った次の日あたりに土にまいただけでして、正直、
「出るかどうか怪しいものだ」
と思っていました。
そう思ったのには、

  • 以前にもまいてみたけど、発芽しなかった
  • 食用のりんごの種には、そもそも発芽能力が無いのかもしれない

という二つの理由があったのですが、今回は発芽しましたので、「八百屋で売っているりんごの種にも、十分に発芽能力がある」ということが明らかになりました。

発芽率のことを言いますと、種は三つまいたものの、芽は一つしか出ませんでした。よって、発芽率としては高いとも言えないと思います。
わが家の歴代の発芽率としては、今までに4つまいて、1本の発芽ですので、25%ということになります。
ま、楽しみでチャレンジするにはいい数字とも言えるでしょう。

まいて3ヶ月ほどしてから発芽した

上の画像の種をまいたのは、2012年の一月末です。
種をまいたまま、期待もせずに、でも水やりは欠かさないようにして、気長に春を待ちました。
「冬の間には発芽せず、春になってからの芽ぶきだろうな」
と思うのは、まず順当な推理です。

しかし、「春」というのは、「どの春なのか」を、深く考えもせず、ネットで情報検索もせずに、ただボーっと「春の発芽」を待っていました。

植物により、早春のうちに発芽するもののあれば、ほとんど初夏に近いような遅い春の発芽のものもあるのですが、まあとりあえず、気象庁が「真夏日」とか言い出すまで待っても出なかったら、また発芽に失敗したってことさね、くらいの気持ちでしたね。そんな、いい加減な待ち方をしていました。今思えば、ネットで少しくらい情報を集めればよかったのにと思います。

結局、うちのりんごの種が発芽したのは、4月の末でした。
ある日、暖かい雨が降り、その直後にボコッと発芽していました。その日の朝まで、土には発芽の気配も無かったのに、雨があがったな~とか言いながらベランダをのぞいたら、ぱっくり開いた双葉かいたんです。双葉は完全に開き、本葉であろうと思われる小さなものが、真ん中にぽつっと出てきていました。
なんだろう、この早業!と思いました。

りんご 発芽
2012.04.29

上の画像は、発芽後数日たったものです。本葉が、すでに開き始めています。

最初は、りんごかどうか分からなかった

実は、最初は何の芽か分からず、「………バラ?」などと思っていました。
発芽した鉢が、ワイルドローズの種を何個かまいた鉢だったことと、りんごの発芽を、あまり予測していなかったためです。また、りんごはバラ科なので、出てきたばかりの双葉は、「やけに大きいバラの芽」にも見えるんですよね。

りんごの発芽
2012.05.08

これはりんごだ、と確信したのは、本葉が出てきて、その葉っぱが桜にそっくりだったからです。(桜とりんごは近い仲間です)桜みたいな葉っぱを見て、
「さくらんぼの種とか植えたっけ?………いや、りんごだ! そうだそうだりんご植えてた!」
と気付いたわけです。

りんごの発芽
2012.05.08

この本葉を見て、りんごだと気付きました。

その後、りんごは順調に育っております

本葉を開いて、大きくなってきたりんごは、ほかの芽(センダンとか)との同居が窮屈になってきたので、5月中にはりんご専用の鉢に移植しました(100均で買った小さな鉢でしたけど)。
一本に一鉢を与えたら、嬉しかったらしく、わりと速やかに伸びていき、5月末~6月初には、このような姿になりました。

りんごの発芽
2012.05.30
りんごの発芽
2012.06.02

なんかちょっと茎が細くない?と思うのですが、きれいな葉っぱを次々開いているので、まあよしとします。

この後の栽培の様子も、アップしていく予定です。