自分が使った花材事典:山吹

お庭から切らせてもらった山吹です。

(ただ放り込んだだけなので、「いけばなではありません表示」が入ってます)

山吹には、一重と八重があり、一重のほうが主に切花として出回ります。私は、実は八重のほうが好きなのですが(子供のころに身近にあったためです)、切花の流通が少ないので、大人になってからは一重ばかり生けています。でもまあ……一重のほうが上品かもしれませんね。

山吹は、水の下がりやすい花です。何のケアもなく長時間持ち歩いたりすると、葉っぱも花もくたんくたんになってしまいます。
今回の山吹は、かなりご近所から来たので、水の下がらないうちに生けられてよかったです。おかげで、葉先の柔らかい部分まで、きれいな色のまま無傷です。

山吹は、花の顔の美しさと、伸びやかな線が魅力的です。

伸び伸びとした線を、あまり切り詰めてしまうと面白くないし、かといって何も考えずに放り込んでいるとやたらに広がってしまうし、操るのがなかなか難しいです。


でも、美人だからやっぱり今年も生けたい……。この季節しか生けられないし。

この山吹は、つぼみもどんどん咲いてきてくれて、とてもよく持ってくれました。