自分が使った花材事典:ほおずき

2019年8月16日

花屋に出てくるほおずきは、「切花として飾るため」ではなく、「お盆用」なんですけど、まあそれを生けたっていいわけです。

ほおずきは、水なしで生けて大丈夫です。実の色は水から離しても変わりませんし、水につけても葉っぱは水を上げませんので、結局水に挿す意味がありません。
上の画像の葉っぱは、すでにヘタヘタになっていましたので、すぐに切ってしまいました。

ほおずきの実は、枝を真横に使った方が「下垂する面白さ」を強調できることもあります。

しかし、ここまで実の粒がそろってしまうと、逆に面白くないなあと思います。お盆用のほおずきを買ってくるより、庭で育てたほおずきを切って生けるほうが、植物の表情としては面白いかも。

ほおずきって、とても簡単に育てられる植物で、うちの実家では、毎年死ぬほど生えてくるのを、母が邪魔にしてよく引っこ抜いていました。(10年ほども引っこ抜いていたら、さすがに根絶やしになりました)

家で実らせたほおずきは、とてもこんなにたっぷりした大きさにはなりません。

プロが作ったものは違うねえと思います。

せっかく買ったほおずきなので、生けているときに切り落としてしまった実も捨てないでとっておきます。

このままの色を、かなり長く保ってくれますので、ドライの実ものとして楽しむことができます。

実というか、オレンジの袋の部分は本当はガクで、その中にまあるい実があるんですけどね。丸い実の部分は、一ヶ月ももたずにシワシワになってしまいます。

ガクを破って、丸い実を出して生けてももちろんOK!

ガクの破き方は、お好みに合わせてどうぞ。

※今回記事にしたほおずきは、一部の実を「スケルトン」に加工しました。知ってます?スケルトンほおずき。スケルトン作成画像は、こちらの記事にアップいたしました→スケルトンほおずきを作る