ボケの実
稽古場から、ボケの実を一つだけゲットしてきました。
これは人が捨てていったものを、ゴミ箱から拾ってきたのです。私のよくやる手です。
なんでこんなものを拾ってきたかと言うと、恐ろしく久しぶりだと思ったからです。実付きのボケを扱ったのって、ここ数年覚えがありません。
いや……数年どころではないな。10年? 15年? そのくらいの「久しぶり」でした。
下の画像を見て、「不自然な点」に気づきますか?
赤丸の部分をよくご覧ください。
赤丸の、真ん中のところにあるのは、ボケの実のヘタです。「ヘタが実の横にある」っておかしくない?
なぜそんな妙なことになるのかというと、この実は「付け実」だからです。ボケの実を取って、枝に刺してあるのです。
わざわざ実を刺しなおす理由は、
「自然のままだと、実が枝先から落ちるかもしれないが、人工的にさしてしまえば落ちないし、これなら一度落ちた実も活用できる」
からです。
花展などで使うような、かりんとか、柚子なども、このような「つけ実」がよくあります。
「つけ実」だと分かってて見ると、完全に刺してある事実が丸見えになります。
枝を抜くと、更に「刺してある」ことが明らかに。
枝先を斜めに切って刺すという、シンプルな方法でつけてありました。
たった一個のボケの実ですし、少し黒くなりかけてきれいじゃないので(だから捨てられていたわけで)、このまま飾ることもできません。
ならば、自分の好奇心を満足させてから捨てようと思い、カットして内部をチェックさせてもらいました。
鋏でカット!
割ってみたら、若い梅みたいな感じでした。
まあ大体、予想通りの断面でした^^
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません