自分が使った花材事典:スプレーバラ(赤)

2016年6月3日

意外にも、この「自分が使った花材事典」には、今までスプレーバラを出していませんでした。(結構手に取ることが多い花材なので、とっくに記事にした気になってました)


花束にもしやすく、アレンジにも使いやすい、優秀な花材です。
スプレータイプの花材はすべてそうですが、枝分かれがあるために、一本だけでも幅を作れます。画像のスプレーバラならば、3本くらい手に持っただけで、ミニブーケの格好がついてしまいます。
ちなみに、上の画像のスプレーバラは2本分の嵩です。

スプレーバラは、ミニバラという言い方をすることもあります。

文字通り、輪の小さい薔薇です。小さいところがかわいいんですよね。
私が以前、デパート花屋で働いていたときに、女性に人気が高い花束№1は、「スプレーバラ+カスミソウ」でした。

今回は赤のスプレーバラの画像を出しましたが、赤以外の色ももちろんあります。でも、赤が一番多く出回っているでしょうね。二番手は、ピンクだと思います。
私が最近好きなのは、絞り模様のスプレーバラです。多分、そのうち「自分が使った花材事典」に登場すると思います。

スプレーバラは、「スプレー状」であるところが大きな特徴なのですが、花を生ける際に、必ずしも「スプレー部分」を重視するとは限りません。
実際に、私は今回スプレー部分を切り分けて生けてしまいました。そうすると、結局「輪の大きさも丈も、超小さい薔薇」になります。いけばなだと、作品がそういう花材を求めてくることがあるので、言われるがままに切っちゃったんですけど、短くしすぎた花材を家に持って帰ると、飾り方に困ることがあります。

困ると、大体こういうことになります。

「丈の低い花瓶にちょこっと生け」というやつですね。
この作戦は、失敗が少なく、小ささがかえってかわいらしさを生み、技術も不要で、ほぼ無敵の生け方です。よって、素人さんに気軽に生けてもらうには、大変良い作戦です。
ただし、完全に先が読めるので、それがつまらない人には向かないこともあります。