自分が使った花材事典:苧環(紫)

2019年8月13日

一番普通の苧環です。ミヤマオダマキというやつですね。実家の庭産です。
私は、こいつが大好きなのです。

苧環(紫)

ミヤマオダマキは、切花では出回りません。なので、生けようと思ったら、庭から切ってくるのが一番です。
オダマキは、育てるのは簡単です。特に、ミヤマは簡単です。育てるも何も、種さえあれば、勝手に生えて開花にいたります。そして、結実して、また種が飛ぶ、という按排です。

ミヤマオダマキは、まるまっちい花が下向きに咲きます。これが、なんとなく私には「いじらしい」と感じられ、西洋オダマキなんかよりずっと好きです。(西洋オダマキも好きだけどね)

そもそも、こいつはキンポウゲ科です。私は、今までもブログに書いてきたように、キンポウゲ科は大変にひいきにしています。だから、オダマキをすきなのは当たり前なのです。

下向きに咲く花の顔を覗き込んでみた。

オダマキ(紫)

花の顔が好きなのはもちろんですが、実は種も好きだったりします。そのために一番上の画像には、花が終わった後の、種のでき始まりの部分がついています。
オダマキの種が好きなのは、多分、子供の頃に、
「オダマキの種ができたらあげるよ」
とよそのうちに人に言われ、毎日その家の前を通りながら、苧環の実ができるのをながめていたことと関係あるような気がします。

一番上の画像の、下の方に写っている小さなつぼみは、ちゃんと咲いてきました。

オダマキ(紫)

切花にしてからの開花だったので、だいぶ色が薄まりました。でも、繊細で、可愛い花でした。

ミヤマは、丈が短いので、切花として扱うにはできることに限度があります。西洋オダマキの方が丈は長いので、普通の一輪ざしやいけばなに導入するのもやりやすいです。