シープヘッド

私からすると、これは「最近出てきたやつ」と感じます。

最近と言っても、ここ10数年~20年くらいの間って感じなんですが。とにかく、私が子供のころには無かったです。少なくとも、簡単に買えるところには無かったです。

初めてこのドライを見たときには、「うわーーーー、面白い」と思ったのですよ。でも、見れば見るほど、「どう使う?」となっていきました。これは、現在でもそう思っていて、私はシープヘッドをまともに創作の素材に使ったことは一度もありません。

なんか、シープヘッドすぎるんですよね。牡羊座をモチーフにした何かを作れ、というときには大活躍してくれるかもしれませんけど、ただの面白い形の素材として向き合うのが難しいです。
しかし、私が初見で「わーーーー」とテンション上がったことも確かなので、人の注意をひき、面白がらせる何かに作る術が、きっと探せばあるんだろうとは思っています。

ところで、天然素材でこの面白過ぎる形、何事でしょうか。

これは「実」なのか? ドライフラワーショップなどでは、だいたい「実もの」に分類されています。でも、これのどこに実がついてるんだろうか。種が入っていたさやみたなものが、裂けはじけてクルンと外巻きになったところなんでしょうか?

てゆーか、そもそもこいつは何の植物なんだろうと思い、ちょちょっと検索してみました。すると、こやつはオオギヤシの仲間の「タルホーン」という植物だということが分かりました。

オオギヤシ、つまり、ヤシ科の植物です。シープヘッドはオオギヤシの中の一種で、その実がシープヘッドになるのだそうです。要するに、一種のヤシの実だということです。

シープヘッドのどこに実が入っているのかというと、

上の画像の赤矢印が指している、なんかポコッとあるやつが、一個一個の実だということです。

というような情報を読んでいるうちに、あまり知りたくなかったことまで知ってしまいました。
私は、自然と裂けてクルンと丸まっていくんだろうと思っていたのですが、これは人がスパッと切って作った形らしいです。縦に割いたら丸く開くのだそうで、完全なる自然の造形じゃないんです。半分人工の形です。

いやー、なんか興醒めなんですけど。

お前何言ってる、人が手を加えて面白く作ってるドライなんていくらでもあるでしょうよ、と言われるかと思いますが、なんか私興醒めだわー。なんか知らんけど。

作った結果の形が、できすぎてるからでしょうか。それとも、100パー自然にできる形と勝手に信じていたからでしょうか。

このままいつまでも「興醒めだわー」との思いが消えなければ、私はシープヘッドを使わないでしょうし、いつかその事実に慣れたら使ってみることもあるでしょう。
意外と、今年のハロウィンに使ってみたりするかも。