ヒルガオ科サツマイモ属の観察
5月上旬に種まきし、そのときには「ルコウソウ」と書いていた植物の観察記録です。
いや、そのときにはルコウソウだと思っていたんですよ。だって、「ルコウソウ」だと言われ、「ルコウソウ」と書いてある封筒に入っていた種だったので、そう思うじゃないですか。
でも、結局そうではなかった、という記録です。
発芽
まいて数日で発芽しました。
あれっ、と思いました。ルコウソウの葉っぱらしくなかったからです。でも、私は都合の良いように解釈しました。「ははーん、丸葉の方だな」「あの人があたりまえのルコウソウをくれるわけがないものな。一ひねりある種をくれたのだろう」と。
この種をくれたのは私の母なんですが、彼女が私に「あげようか?」という植物は、スタンダードからほんのちょっと外れたものが多いのです。
双葉
順調に双葉が開いてきました。
あっという間にポコポコ出てきて、
これを間引いて、2株だけにしました。一株にしようかとも思ったのですが、病虫害などにあったときのために、保険として2株残しました。
成長
残った二株は、5月末まで、足場が必要なほどには蔓状になりませんでした。
私は、この葉っぱを見て、てっきり丸葉ルコウソウだと思っていました。正直、ルコウソウは、あの細かい葉っぱの方が個人的には好きですが、丸葉だから気に入らないということはありません。花が楽しめればどっちでもうれしいです。
蔓になる
6月になって、やっと蔓をからませる枠を付けました。
朝顔用の枠です。ルコウソウも朝顔と同じく、ヒルガオ科サツマイモ属ですからね。朝顔用で事足りるでしょう。
つぼみと疑惑が発生
ひとたび蔓が伸び始めたら、一気に成長が加速し、あっちこっちに絡みついて困るほどになりました。
つぼみもどんどん発生してきて、それが大きくなってきたとき、「ん?」となりました。
ん?
は?
え?
あんたまさか、ルコウソウじゃなくて……
ルコウソウじゃなくて、
あ、
あ、
あ、
アッサガオじゃないのよ!
なによ、ただのアッサガオじゃないの! 何がマルバルコウソウか。
いやいや、あんた何紛らわしいことしてんの?
あんたがマルバじゃなかったら、本葉が出た時点で「朝顔では?」ってなったんじゃないの。あの、朝顔独特の葉っぱの形さえしてれば、5月の段階で「うちの母が、ルコウソウと朝顔の種を間違えてた」という真実が明らかになったのに。
謎を引きのばしやがって。ヘタなミステリ作家か!
と、ほんの数分胸の内で突っ込みまくりましたが、朝顔だって私は嫌いではありません。大事にしております。今日も、大量に咲いてます。
つぼみを見るまで微塵も気づけなかった、というところが、無念なだけです。
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