バラの実を種まきしてみた
切花の「バラの実」を土に植えてみた
上の画像は、切花で売っている「バラの実」です。バラの、赤い実の面白さを楽しめる花材でして、私には、秋になると一回は生けたいと思う花材です。
切花の「バラの実」は、何の品種だか不明なのですが、枝の様子と、実の付き方からして、蔓状か、半蔓状のバラです。恐らく、原種に近い種類のバラなのかなあと想像しています。
(※追記※ 記事下にも追記しましたが、画像のバラの実の品種は、センセーショナルファンタジーという品種名だと判明しました)
で、この「バラの実」の実(ややこしいですな)を土にまいてみることにしたのですが、最初の年はせっかく発芽したものを枯らしてしまいました。
枯らしてしまった理由は、マンションの大規模修繕工事にあたって、日照の少ない場所への移動を余儀なくされたからです。(スズバラも、同じ理由でダメにしてしまいました)
しかし、発芽する能力があることは分かったので、私は次の年に、再度バラの実をまいてみることにしました。この頃には、色んな実生のバラを育てることが面白くなってきていたので、人様が生けたバラの実のきれっぱしなどももらって、嬉々として持って帰ってきていました。
二年目の種まきに使ったバラの実
下が、二年目の種まきに使ったバラの実です。
人が捨てようとしているゴミを貰ってきたので、枝から落ちた実の部分だけです。
バラの実から種を取り出す
バラの実の、皮を破って開いてみました。
切花「バラの実」は、実がとても大きいので、種も大きいのかといえば、そんなことはありません。一つ一つの種の大きさは、むしろ小さめで、「小さいのがたくさん入っている」形式の実なのです。
バラの実に、もっと寄ってみましょう。
茶色の小さな種が、白いケバケバに包まれています。
↓こんな大きさの種です。
実を言うと、私は初回の切花「バラの実」の種まきのときに、このような種の様子を見て、「腐ってるんじゃないのか?」と思ったことがあるのです。なぜなら、ノバラの種も、スズバラの種も、こんなに茶色くはないからです。
スズバラの種との比較が、下の画像です。(左:スズバラ 右:バラの実)
しかし、そう思ったのは前年のことでして、その年には「腐ってるんじゃないの?」と心配した種からちゃんと発芽した事実を見たわけですから、二年目の種まきは、色で不安になるようなことはありませんでした。
発芽しないかと思った……
私は、前の年に発芽したという実績から、「もちろん、今度も発芽してくれるだろう」くらいの軽い気持ちでいました。しかし、思っていたよりも発芽の時期が遅く、一時は「ダメだったのかな」と思ったこともありました。
実際に「バラの実」が発芽したのは、3月も末になり、もうすぐ四月になるというタイミングでした。
↓発芽したばかりのバラの画像です。
スズバラは、この一ヶ月近く前に発芽していましたし、ノバラを発芽させたときも、ここまで遅くはなかったので、「あ、意外とダメだった……」と思ってしまいました。
しかし、うっかり掘り返したりしなくてよかったです。バラの実の種は、ちゃんと発芽してくれました。
本葉が生えてきた
四月に入り、本葉が生えてきた様子です。
上の画像の芽が、およそ2ヶ月くらいたったものが、下の画像です。
ギザギザの葉っぱがかわいいです。このくらいの大きさになると、そろそろプランターにでも移すことを考え始めます。
バラをプランターに植え替えました
大きくなってきた「バラの実の芽」を、プランターに移植しました。移植するために、3本を残して間引きしてしまいました。細かい日付は記録が無いのですが、6月上旬くらいだったような気がします。
上の画像の3本は、もちろん良い株を選りすぐっての3本だったわけですが、これがどうも弱い株たちで、繰り返し「べと病」になりました。
べと病になったバラ
下の画像は、プランターに移してから1ヶ月くらいたったものです。
↑なんとも言えない貧弱っぷりですね。丈が伸びて葉の数も増えましたが、全然株としてしっかりしていません。
茎はヒョロヒョロとして、葉は色が悪いうえによじれています。左の株には、ほぼてっぺんにしか葉がありませんが、これは状態の悪くなりすぎた葉を取ってしまったからです。
この葉の状態は、ただ「元気が無い」のではなく、あからさまに病気でして、噂に聞く「べと病」というやつだと思いました。
葉っぱがよじれて、黒いシミのようなものが出てきています。
下の画像の右の株は、葉脈に沿って黒く変色しているのがわかります、これが、べと病の特徴です。
↑左の株は、すでに「葉脈に沿った部分」だけの変色にとどまらず、葉全体が黒っぽくなってしまいました。
3株とも、繰り返し繰り返しべト病になったので、私は「まともに育たないかもしれない」と何度か思いました。
べト病の対策としては、うちでは薬剤(野菜と花のカダンセーフ)をスプレーするだけでした。
スプレーすると、数日後くらいには改善してくるので、ほかの薬剤は試しませんでした。でも、またしばらくすると、またべト病が出てくるので、出ては吹きつけ、出ては吹きつけの繰り返しでした。何度べト病が出たのか、数えることもできないくらいに出ました。
私は、あまりマメなガーデナーではないので、病虫害の類は、「なってから考える」のがデフォルトです。本当は、予防をちゃんとするのが賢いガーデナーなのは分かっているのですが、まあしょうがないと思っていただいて、植物たちには勘弁してもらっています。
現在、株は立派に育ってくれていますが、それでもまだ、思い出したようにべト病が出ることがあります。大体、新芽の部分がやられるので、新しく芽吹いてきたところが黒っぽくなってくると、「あー、またですか」と思ってうんざりします。
ベト病からバラが復活!
ベト病からなかなか抜け出せなかったバラの実の芽が、9月頃にようやく少し元気な株になってきました。
それなりに、充実した株になっていると思います。
ベト病の影が消えた、健全な葉。
それでも、たま~にベト病にはなるんですけどね……でも薬でなんとかなる状況です。
追記:バラの実の品種名がわかりました
「バラの実の切花」の品種が判明しました。
いや、「判明」と断言しないほうがいいかもしれない……。確認ができたわけじゃないので、「多分、これだと思う」というレベルで判明しました。
どうやら、「センセーショナルファンタジー」という品種みたいです。実も、葉の形も枝つきもそっくりなので、間違いないんじゃないかと思われます。多分。
センセーショナルファンタジーって、すごいネーミングですね。
このバラの成長の様子は、引き続きこのブログにアップしていきます。開花を目指して栽培を続けます。
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