ガラスジャー
※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)
いただきものです。母のお友達の方が、ご家族が亡くなって遺品整理のときにこのガラスジャーを処分することになり、「捨てる」と言っていたのをもらってきました。
これは、梅酒、ラッキョウ漬け、梅干などを作るときに使っていた容器だそうです。母のお友達の方は、とてもお料理上手で、ジャムや梅酒や、砂糖漬けを作るのが得意な方です。亡くなったご家族も、きっとお料理が好きな方だったはずと思います。そうでないと、なかなかこの大きさの保存用ジャーは所有しないと思います。
大きさの目安として、例によって広辞苑に出てきてもらいましょう。
直径は20cm。結構大きいです。私は、家でこれを仕舞う場所を作るのに苦労しています。
しかし、このボリューム感が良いと思っていただいてきたものなので、仕方ないですね。
この器の元の持ち主さんは、どうやら80代くらいで亡くなった方のようです。そして、この器は、「忘れちゃったほど昔」に買ったものらしいのですが、古くても昭和30年代頃のものではないかと思います。もちろん大量生産品で、安価な生活雑器として買われたものだと思います。古物市に出したところで二束三文(もしかすると0円)だと思いますが、今これを探そうとすると、意外になかなか見つかりません。
まず、これだけの大きさのものが、結構少ないです。そして、たまにあると、ねじるタイプの蓋だったりします。
ねじるタイプの蓋は、器の口のところがスクリューになるので、花をいけようとするときには、「ちょっとおかしいな」と感じてしまいます。
安い輸入もののキッチン用品の店など探すと、このくらいの大きさのものが無いことはないですが、ボトルの胴に刻印がバッチリ入っていたりします。
デザイン的には、それがカッコイイのでしょうし、家の中で花活けにする分にはまったく問題ありませんが(むしろかわいいかも)、店舗ディスプレイに使おうとか、何なら草月展もこれで行こうかと考えると、「COOKIES」とか「SUGAR」なんて刻印は無いほうがいいです。
そういう、花器にした場合の「興ざめポイント」みたいなものがこのガラスジャーには無いので、私は、こいつは結構使える器になるんじゃないかと思っています。
蓋をいけばな作品の中に取り込むことはちょっと難しいかな……。
↑口元のアップ。これは、相当入りますよ。
胴に、つなぎ目の線が走っています。こういうところが雑器なんですよね。
↓ ↓ ↓
この器は、わが家で一回使っています。なんとグロリオーサ50本を受け止めてくれました。
これは、大したボリュームでした。ちなみに、上の画像の花の幅は、草月展でいうとB席サイズになります。
というわけで、私はこの器は結構気に入っているのです。
しかし、「あげる」と言われたからといって、「はいはい」と貰ってきた自分をバカだと思っています。……正直、置き場所がもう厳しいんですよねえ。自分のマンションのサイズを、まったく考えていない行為です。
1個くらい良いじゃないの、などと言ってはいられません。なぜなら……
大・中・小の三個あるのです……。邪魔だ!
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