ガラス花瓶(スペイン)

2024年5月2日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


雑貨屋さんで買ったガラス花瓶です(フランフランだったような気がします)。値段は、とっても安くて、1000円台だったはずです。安かったので、気軽に買ってしまいました。

私は、買ったお店で袋に入れた状態で渡されたときに、「あ、さすが安物」と思ったのです。なぜなら、すごく軽かったのです。
軽すぎて、生ける花を選ぶようだと嫌だなあと思いましたが、水が入ればどっしりと安定する花瓶でした。

私は、今まで家で何回か使っていますが、このひょうたんみたいなくびれのある形で遊ぶのが、とにかく楽しいです。
ほかのガラス花器と組み合わせて使っても面白いです。たとえば、水盤の中に横倒しにしてみたりすると、一見して器に見えず、「不思議的オブジェ」のように見えたりもします。

また、ガラスの透明性ゆえか、花瓶の色の二色の対比がかなり強烈にもかかわらず、強い色の花を合わせても、なぜか馴染むことが多いです。とても、遊び甲斐のある器です。

この花瓶の箱には、「メイド・イン・スペイン」と書いてあります。そう言われれば、スペインらしい色かなあと思います。でも、スペイン製の、ペイントのお皿などにあるような、「見るからにご陽気スペイン」というテイストでもないんですよね。おとなしい花を生けようと思えば、ちゃんとおとなしくなる器だと思います。

私は、よくこの器には、「器の中に入れちゃう」という生け方をします。このような、球面の部分があるガラスの器は、水を入れて、その中に何か入れると、屈折で面白い表情が作れるものです。
葉っぱを丸めて中に入れたりすると、何ものかわからない緑の物体になります。

上にも書きましたが、この器は、モノとしては完全に「安物」です。それは、重さだけでなく、こんなところにあからさまに現れています。
↓ ↓ ↓

上の画像で、「変な色の抜け」があるのがわかります? オレンジ色がはげちゃった、みたいになってません?
実はこれ、「はげちゃったみたい」じゃないんです。はげちゃったんです。
いやー、驚きましたよ。買って帰ったその日に、箱から出していろいろいじってみていたら、手にオレンジ色の何かが付いてくるんですもの。

よくよく見たら、つるつるであるべきガラスの表面が、毛羽立ってるみたいなところがあって、そこを「???」と思って触ったら、オレンジ色がはがれてくるんですよ!
びっくりしてよく観察してみたら、緑のところも、ずいぶんそういう「毛羽立ち」がありました(ガラスに毛羽立ちって!)。

どうも、丸い部分の中央付近に、毛羽立ちが集中していて、その部分を本気でこすったら、ただの透明なガラスになってしまうようでした。

↑毛羽立ってるのが、わかります?

‥‥‥スペインガラス、何やってんの? 私は、こんな妙なガラスは見たことありません。
どうやら、透明なガラスに、塗料か何かかけるんでしょうね(フィルムを貼ってるのではないと思う)。

塗料をかけることが悪いとは言いませんが、こんなに簡単にピラピラはがれてくるのでは困るなあ。手でこすってみたら、いくらでもはがれてくるので、外側は本気で洗えない器ということになります。

私は、いつか見苦しい状態にまではがれてしまったら、いっそ全部きれいにはがして、透明な器にしてしまおうかしら、と思っています(そんなにうまくはがれるかどうかわかりませんが)。
てゆーか、何で透明なままで出荷しないんだろう? こんなに面白い形だけで、十分魅力のある花器じゃないか? と、いうことに今気が付きました。作った人は、どう思っているんでしょ。