自分が使った花材事典:びわ

2020年4月14日

こんな大きい実のついたびわを、花材使用したのは初めてです。

食用で売ってるのと、ほぼ同じ大きさの実でした。もしかして、食用種なんだろうか?

びわというやつは、庭木にしている家が結構あります。少なくとも、私の住んでいた千葉ではそうでした。
庭木にしているやつは、食えない品種なんだろうと、私は思っています。勝手にそう思っているだけで、確認していないので、断定はできませんけど。

なぜそう思うかと言うと、庭木のびわで、こんな大きい実がついているのなんて、あまり見ないからです。もっと小さい実がたくさん付いて、なんかすごく簡単に落ちてくるんです。
「簡単に落ちてくる」という言い方は変かもしれませんが、熟す前に、ボロボロと落っこちてきます。
落ちてきたものを見ると、小さくて、なにやら固い感じで、「これは食用ではないよね」と思っていました。

そうやって、簡単に落ちてきたびわは、これまた簡単に発芽します。
びわの種の発芽率って、ものすごく高いと思います。
ただし、びわの木は、「縁起が悪い木」の一つなので、神経質な人はかなり庭に植えるのを嫌います。なので、隣の家にびわの実が落ちるような植え方は、あまり良くないかもしれません。

花材としてのびわは、実が傷つきやすく、取れやすいのが残念でした。
実も、葉も、存在感は大きいですね~。
こんな大玉のびわを扱えて、私、久しぶりに興奮しました。初めて扱える感動もそうですが、実のものを生ける楽しさと喜びは、非常に大きいものであると再確認しました。

こういうヨロコビが、作品の上に現れてくるといいですよね……。