自分が使った花材事典:バラ(黄)
良いバラでした。
なんと言うことも無い黄バラですけど、開き方、花型の持続に優れており、花弁の存在感の大きい花でした。
一言で言うと、「花弁が、厚くしっかりしていた」のが、このバラの魅力でした。
開きかけの頃から、「花弁がしっかりしてるなあ」というのは分かっていました。しかし、このバラが、真の実力を発揮しだしたのは、大きく開いてきてからです。
ぐわっと大輪になり、しかも、花形が美しいまま崩れませんでした。大型の花は、自分の大きさを支えられずに、だらしない格好になってしまうことがあるのですが、このバラは、しっかと自己を支え続け、開けば開くほど魅力的になりました。
美しい形をキープできたのは、花弁の厚さだけでなく、要するにこのバラが「元気なやつ」だったことも大きかったようです。
花弁が散って、花としては終わりを迎えても、このバラは「植物として」の終わりを迎えませんでした。茎も、花托もピンピンしていたので、私は処分するのがしのびなく、花の散った後のバラを、水に挿したまま観察しはじめました。
その結果、一ヶ月近くもウォッチしてしまい、その画像は別記事としてアップしたいと思います。
散った後のバラを一ヶ月も水に挿して眺めるなどということは、私のような物好きでもめったにしません。それをする気にさせたのは、花弁を失っても、バラ自身の生命の魅力が大きく残っていたからだと思います。
久々に、一輪のバラを堪能しつくしました。
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