葉っぱを求めて

2015年12月8日

※旧ブログの記事です

半日ほど、葉っぱを探して歩き回った。

きれいな色のドライリーフを探しに、まずは資材屋さんへ。
しかし、これはと言うものが無い。

自分の頭の中に、ある程度「こんな色」というイメージがあるのだが、それにぴったりなものも、まあまあ近いものも、いずれも無い。
ちょっとがっかりして、渋谷のハンズに向かう。

ハンズのドライフラワーコーナーなんて、大した面積じゃないのは知っているのだが、「イメージにかなうものを入手したい花職人」は、かすかな希望にもすがりたいものなのである。
ほかの素材類も色々チェックし、結局全フロアを歩いて上がるハメに陥りながらも、ドライ花材コーナーにたどり着く。

……やっぱり無いか。うん。無いと思ったんだよな。
いっそ白いリーフを仕入れ、自分で着色しようか。
でも、それできれいに出来たためし無いもんなあ。
明日、ネットでドライ屋さんをしらみつぶしに当たるぞ。つぶしの捜査は得意なのさ。

こんなことをブツブツ言いながら、青山のギャラリーに挨拶に向かう。
ちょいと、世話になる予定のギャラリーなのである。

ギャラリーの方に、「seiさんの花の写真を拝見しましたが、衝撃的でした」との、どっち方面に衝撃だったのか、微妙に怖くて聞けないコメントをいただく。
そのギャラリーで、遠い未来の約束をし、いい加減クタクタになりつついけばなのレッスンへ。

会場に着いたら、同じレッスンに出る方から、なぜか焼き芋をいただく。
こいつが、うまかった。
多分、人生で一番うまい焼き芋だったかもしれない。
「うまいですねー」と、思わずベタ過ぎる感想を述べる。だって、ホントにうまいんだもん。
くださった方は、どこぞから、さつまいもを大量に送られたそうで。あまりに大量すぎて個人宅ではどうにもならん量だったそうで、焼き芋屋に頼み、石焼せよと発注なさったのだそうな。
この焼き芋、うまいばかりかデカイので、半分ほどしか食べられず、「晩ご飯にしよう」と、半分は新聞紙に包んで持ち帰ることにした。(食費が一食分浮きました)ごちそうさまです。

いざ、レッスンが始まったら、ギャラリーと焼き芋でテンション高くなっていたせいか、いつもよりもいいものができたと思った。
最近では珍しいほどに、「これを必死で作ったから見てね」という、明確なポイントができたと思った。
そしたら、「そこがいいです」との評価をもらえた。
超久しぶりに「やったね」と思った。よかった、伝えられたのか、自己満足じゃなかったのか、と思った。
白状するが、数年ぶりの嬉しさであった。

本日の悔いは、ドライ葉っぱが見つからなかったことのみ。

その他

Posted by sei