自分が使った花材事典:金柳
金柳は、お正月むきの花材
主としてお正月花材に使われます。華やかな生け花花材になります。
上の画像だと、いまいち金色が分かり難いですかね。
↓こっちの方が分かりやすい?
この金色は、もちろん天然の色ではありません。これは、金の塗料をかけたものです。生けていると、手に金粉が付いてきます。
この金柳は、生きてます
塗り素材ではありますが、ドライを染めたものではありません。ちゃんと、生きている柳です。なので、生けておくと、緑色の葉っぱが出てきてしまいます。
緑の葉っぱは、植物としては健全な姿ですが、「金柳」に出てきてしまうと、「ゴールドの術、破れたり」みたいな雰囲気になるので、葉っぱをつまんでしまった方が良いことがあります。(つままなくてもいいやと思ったら、そのまま新芽を楽しんでください)
金柳が長すぎて困ったら……
このような長い柳をいけると、長いために広がりすぎちゃって、収拾がつかなくなることがあります。
そんなときによく使われるのが、「結び柳」というものです。
「結び柳」は、文字通り、柳の枝を結ぶことです。
↓たとえば、こんな風に結びます。誰にでもできる技です。
素人の方は、こんなただの一重結びでいいのか、と思われるかもしれませんが、これ、ものすごく多用される技です。
枝が広がりすぎず、枝の長さ調整になり(切らずして長さを変えられるところがいい!)、結び目をポイントにすることができる。うまく使えば一石三鳥です。
生け花では、金柳をよく結びます
たかが一重結びですが、何本まとめて結ぶかで、だいぶ見た目の印象は変わります。
上の画像は、6~7本まとめて結んだ場合ですが、もっとたくさんの枝をぐいっと曲げて大きな結びめにすると、それだけでパワーのある形を作れます。
↓大量の枝を、アーチ状に曲げると、こんな感じになります。
(わけあって、結び目にしたくなかったので、アーチ状の画像でご勘弁を)
一本だけを結ぶというのもアリです。
一本結びをたくさん作ると、楽しいクルクル素材が出来上がります。
一本結びの結び目のわっかは、上の画像のように大きく作らなくたっていいと思います。
たとえば、下の画像は、私が去年の暮れに生けた正月花の一部なのですが、
↓ ↓ ↓
↑結び目があるの、分かります?
普通に、紐をしばるみたいな感じで、小さな結び目を作っています。
上の画像の生け花の、全体像が下になるのですが……
少し離れて撮ると、結び目がわかりにくいかもしれませんが、あちこち結ぶことによって、「広がりすぎて手に負えない」状況を何とかしています。
……こんな風に、結び目のことばかりを書くと、「金柳は結んで使うもの」という印象を持つ方がいるかもしれませんが、結ばずに素直な枝の表情をいけるのも、まったくOKです。
また、簡単な一重結びでなく、複雑きわまりない技巧的な結び方を開発するのもいいでしょう。
金柳は、枯れても金色のまま
金柳は、水から離して乾かしても、外側が塗料なので、きれいな金色のままです。
私は、画像の金柳を、最終的にリースベースにしてしまいました。いずれ、その画像を本サイトにアップする予定です。
追記:本サイトに、この金柳でベースを作ったドライリースの記事をアップしました→フランネルフラワーとダイソーポプリのリース
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