自分が使った花材事典:石化柳
石化柳、とっくの昔にアップしているつもりになっていました。(石化柳=「せっかやなぎ」と読みます)
↑よく踊ってる石化柳。
「とっくの昔にアップしていると思っていた」ということは、それだけ私がよく使う枝物だということです。そして、うちのブログには、こういう記事もあるので→石化柳の挿し木 余計に、まさかアップしていないとは思わなかったのでした。
この石化柳は、枝がよく踊っているほうです。安い石化柳だと、ぜんぜん踊らずに、まっすぐな棒っきれ状態のものもあります。
石化柳を、私は口頭でいうときには、だいたい「石化」と略称しています。「石化柳」のほかに「石化」が無い場所であれば、この略称で問題ないので。
ただし、石化柳のほかにも「石化エニシダ」とか「石化杉」も同じ場所にある場合は、どの石化か分からなくなるので、ちゃんとフルネームを言ってあげてください。でも、石化がかぶる現場って、そうは無いですね……。
石化柳の「石化」とは
石化柳は、「石化した柳」だから「石化柳」です。
「石化」というのは、枝が太く平べったくなった状態のことを指しています。
↓つまり、こういう部分です。
石化柳は、生まれたときから石化しているわけではありません。最初は丸かった枝が、徐々に帯状になって踊るようになります。
↓その証拠に、枝の根元のほうはこんな風に丸いのです。
石化柳の魅力
べたっと幅広になった枝先が、うねうねするのが石化柳の醍醐味です。
下の画像のような、面白い曲線も見せ場の一つです。
上の画像の枝は、人工的には曲げていません。しかし、人の手で矯めることもできるので、上の曲線をもっともっと強調することはできます。
しかし私は、よく踊った石化柳なら、そんなに矯めたいとは思わないことが多いです。
↓これなんか、このままで良くないですか。
↓こんなの、手で作れないし。
石化柳というと、本当は「これぞクラシック」ないけばな花材の代表格です。しかし、どうも私には「変な顔を見つけて、変な花を生けたい」と思わせる花材なんです。
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