自分が使った花材事典:おかめ桜

2019年11月13日

おかめ桜って、いつからメジャーな花材になってきたんでしょうか。

おかめ桜

私の感覚では、十年前にはこんなに扱ってなかったなと思うんですけど……品種自体は、新しい品種なんですかね。それとも、昔からあった品種なのでしょうか。

おかめ桜

おかめの特徴は、ちょっと濃い花色です。少し濃い目のピンクですよね。
枝つきは、「普通の桜」です。もちろん、折矯めもできます。

おかめ桜

いつだったか、この桜が、「なんでオカメなんです?」と聞かれたことがありました。なんと、台湾の方に聞かれたのです。
オカメというのは、例の「オカメひょっとこ」のオカメだと思うが、あの人は美人とは言い難い。こんなキレイな桜のネーミングにはふさわしくないのではないか?と言われました。
その方は、日本で数年暮らしたことがあり、日本語ペラペラであるものの、ガイジンさんがオカメの何たるかをちゃんと把握なさっていたので驚きました。

そのときに、私は、その場で思いついたことを言ったのですが、多分そんなに間違った推測ではないのではないかと思うのですが……
「オカメのほっぺたが赤いところから名づけたのじゃないでしょうか」
とこたえたのです。要するに、「オカメインコ論法」ではないかと思ったのです。
でも、自分の推測が合っているのかどうか、私は今でも知りません。正しい「名前の由来」をご存知の方がいらしたら、教えていただきたいものです。(場合によっては台湾に訂正情報を伝えねばいかん)

オカメ桜

桜にも種類はいろいろあって、扱っているうちに、おのずとひいきの桜・そうじゃない桜などが明らかになるものです。
私は、純粋に好みのことを言うのであれば、オカメはそんなに好きじゃないです。楽しむなら、遠目に眺めるくらいでいいです。河津桜にもおんなじことを思うので、私は「ピンクが濃いやつは、ちょっと遠くから見たい派」なのかもしれません。