黄ガラス花器(草月流花器)

2020年4月3日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


草月流で出している花器です。「黄ガラス花器」というタイトルにしましたが、正式な名称は別にあります(あるはずなんですが、ちょっと思い出せません)。
また、我が家にはたまたま2つあるので、二本並べた画像にしましたが、二つ組で売っているわけではなく、単体で買えます。
色は、黄のほかに、朱やグリーンもあるはずです。値段は、たしか2~3000円くらいだったように思います。

画像を見ると、上に立ち上がるラインが、垂直じゃないことが分かると思います。それに、良く見ると、二本が同じ形に曲がっているわけでもないことが分かると思います。手作りだから、このような変化が出るんですね。

この器は、私が通っている稽古場の先生に頼んで、草月から取ってもらったのですが、先生がオーダーするときに、「なるべくよく曲がっているものを届けて」と言って頼んだので、この器の中でも曲がりが大きいものが選ばれています。(曲がっている方が、生けて楽しいですからねえ)

口は、結構小さめ。口が小さいと、本数が入れられなくて、生けにくいときもあるんですけど、首がすらっとした印象になり、作品の全体像がスマートになります。

口が小さいうえに、ガラスで中が丸見えなので、仕掛けはしづらいですね。余計な裏工作を考えず、センスで乗り切るような生け方をするべき器なのかもしれません。

底の部分は、透明ガラスとのグラデーションになっています。細くて、背の高い器なので、ひっくり返らないように、底は厚めにできていますが、あまり太い枝などを乗せて、頭でっかちにするのは危険です。

私は、この器は、一度草月展で使っています。そのときには、この器を一作に4本使いました。(自分の持っている2本と、先生に借りた2本で、4本にしました)
そのときの印象が強いらしく、私が稽古場で、たまにこの器を使おうとしていると、
「seiさん、本当にその器好きですねえ」
と言われますが、実際にはそんなに多用しているわけではありません。

草月展に出品したのは、このような作品です→1995年 草月流いけばな展