ぐらぐらグラス

2020年4月3日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


「ぐらぐらグラス」という名前で売っていました。ちょうど20歳の頃に、お花のお稽古の帰りに買ったものです。
本当は、名前のとおり「グラス」なのですが、私は花器にする目的で買いました。ある、絵の展覧会に、迎え花を生けることになり、スペースがほんの小さな場所だったので、「どんなの行けようかな~」と考えながらうつわ屋さんに入ったら、なんとなくこれと目が合って買ってしまいました。実際に、迎え花を生けるのに使いました。

食器としては、使いにくい?

底が、丸くなっていて、文字通りぐらぐらするグラスです。一個いくらだったか忘れましたが、1000円でおつりが来る程度だと思います。
このグラス、かわいいし、面白いんですけど、多分キッチンでは仕舞いにくくて困るグラスになると思うんです。5客もあったら邪魔で仕方ないんじゃないかなあ。

私は、これを一度も食器利用せずに花器にしてしまいましたが、今考えると、ブランデーかなんか飲むのにいいかもしれません。

底が丸い器

この器は、花器として考えると、最大の見た目としてかわいいポイントである丸底が、最大の不自由ポイントにもなってしまいます。

本当に、力が加わると「ぐらん!」としてしまうので、背の高いものを入れるのはNGです。また、変なところに重心があるのもNGです。そして、置く場所も、人が手を触れるような場所は避けたほうがいいですし、水をあまりたっぷり入れるのも危険です。
‥‥えらい不自由なうつわですねえ。でも、私はなんだかこの形が好きなんです。ちょっと形はちがいますが、下のようなグラスも好きでして……

……この不安定さが好きなんでしょう、たぶん。

日常的に花生けにしています

↓普段、家で生けているのは、こんな感じです。

器の丸っこさと呼応する丸い花を生けました。
こういうのを、三つくらい並べてみてもかわいいかも。なぜなら‥‥

三つあるんです。本当は四つあったんですけど、一個割れちゃいました。