自分が使った花材事典:コスモス
下の画像は、秋に撮ったものが発掘されたのでして、さすがにこの時期にコスモスはありません。
コスモスをキライな人には会ったことないような気がします。
安い割りに嵩が出せて、色も選べ、季節感がたっぷり出せる優秀花材です。もちろん私も好きです。
↑花の表情が優しいですね。私は、まっピンクのコスモスがなぜか好きです。
しかし、人を選ばないこの優秀花材に、うちの父が実に失礼なことを言っているのを聞いたことがあります。
どうも、うちの父からすると、いけばな展みたいな会場でコスモスがあると不思議に思うらしいです。
なぜ、このような河原に生えてるような花が展覧会に持ち込まれているのか、と。
コスモスがきらいでもないし、悪いとも思っていないようですが、「場所にふさわしくない」と思うようなんですよね。
彼の言葉をそのまま言うと、
「こんなのコスモスじゃないか」
ということになるんですねえ。いけばな家の皆さん、びっくりでしょ?
いけばな家は、花材の単価を見て「ふさわしい」だの「高い方がエライ」だのとは思いません。そういうものは、表現のなんたるかに、あまり関わらないものです。
しかし、立派なデパートで、なんなら皇族も招いて、入場料を取って開かれる展覧会に、なにゆえコスモス?と思う人は、多分父のほかにもいるんでしょう。
……いるんだろうなあと思っても、コスモス出すのやめないですけどね。
作品が、本当に、本当に優れていたら、コスモスであってもうちの父は「良い!」と言うんだろうか???
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