自分が使った花材事典:ダリア

2018年9月13日

大輪のダリアは、花展などでも人気の花材です。
私が小学生~高校生くらいの頃には、ダリアはあまり喜んで生けられる花ではありませんでした。
庭にあるような小さくて赤いダリアが、切花ダリアの主流でしたから。
あの手のダリアは、申し訳ないですが、「ダサい花」の代表格でした。多分、日常で馴染まれすぎたんでしょう。

今、人気のあるダリアも、やはり「小輪・庭にある赤いやつ」ではなく、大輪で色あいが多様なものです。

「これ、本当に花の色なの?」みたいなゆめゆめしい色のダリアを見るとため息が出ます。
そんなダリアの武器は、何といっても「顔」ですね。

優しい形の花だというのに、大輪花ならではの迫力があります。
ただし、この美しい顔がわりとすぐに衰えてくるところが残念です。
ダリアは、「もう一日長く持てばいいのに」と思います。

花もそうですが、軸も弱くて、この大輪をもろい軸で支えているので、傷んでくるとがくっと折れたりすることもあります。
私は、一年以上前の花展で、大輪のダリアを使い、「作品中にはせいぜい2本」の使用本数のところを、20本仕入れました。これが、「頼みすぎ」になるかと思いきや、「20本入れといて良かった」という結果になりました。10本にしていたら、厳しかったと思います。これから花展に使う方は、参考になさってください。