スズバラの開花

2019年3月6日

うちの実生薔薇の開花画像を貼ってみます。

【2014年9月 追記】コメント欄にありますように、この記事で「ロサ・グラウカ」と書いているものは、のちに「ロサ・セティゲラ」であることが判明しました。完全に「グラウカ」だと思って書いていますが、訂正せずに当時の文を残しておきたいと思います。

5月25日に開花した、スズバラ(ロサ・グラウカ)の花です。

………美しすぎる!

私、この花はケータイでも撮って、会う人みんなに自慢しました。これぞ原初の優越性!

しかしですね……美しいのはいいんですが、実はまた新たな疑惑が湧いて出てきたわけでして……あの、ロサ・グラウカ育てている人、います? この花、本当にロサ・グラウカですか? 私の予想していた花と違うんだけど。

ロサ・グラウカって、私は園芸書やバラ園で見たことあるんですけど、こういう花なんですよ。
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画像提供:薔薇・バラ・ばら

違いますよね、明確に。個体差のレベルじゃなくて、「品種違い」としか思えません。試みに、グーグルの画像検索で、ロサグラウカを探すとこうなりまして→ロサ グラウカ やっぱり、うちの花と同じものは見当たりません。

でも……「スズバラの切花」から取った種の実生であることには、間違いないはずなんです。ロサ・グラウカは、葉っぱの緑が、すごく暗い、グレイみたいな緑で(「グラウカ」の由来はそれです)、うちのロサ・グラウカも、発芽したばかりのころはそうでした。一緒にまいた「センセーショナルファンタジー」とは、全然違う色の芽だったので、「こうも違うものか」と思ったくらいです。
しかし、うちのグラウカさんは、いつからか葉色から暗さが無くなってきまして、今は、ノイバラやセンセーショナルファンタジーとそれほど変わりません。

人に言えば、必ずや「ロサ・グラウカじゃないよ。勘違いさ」と断定されるでしょう。
最初はグレイだったんだ、たしかにスズバラの実から取ったんだ、と言っても、それを証拠立てることはすでにできません。思いっきり、アイリッシュのサスペンスの主人公みたいに、「昨日まで当たり前だったことを誰にも信じてもらえない状態」です。

でも、本当にうちの子は何の品種なんだろう。
スズバラから取った子なので(嘘じゃないもん。誰にだって間違いはあるさとか言うな!)、これからも便宜上「ロサグラウカ」と呼んでいきますが、「いわゆる、普通のバラ好きさんが思っているロサグラウカ」とは違うことは私も認めます。

考えられることは、「切花スズバラ」には、いわゆるロサグラウカではないけど、実ものとして非常にロサグラウカに近い姿の別品種が混じっている場合がある、という可能性です。てゆーか、これ以外に考えられない。まさか、うちであのような突然変異が生まれるわけはないし……。(突然変異だったら、固定して「ロサ・セイ」で種苗登録するぞ)

どっちにしろ、「うちのロサグラウカ」も、原種系で、房咲き、一重咲きの良香バラです。姿も、別に嫌いなわけではなく、私の思っていたロサグラウカよりも、色鮮やかで華麗なくらいです。
ちょっと失敗したなと思っているのは、花の後を切ってしまったことです。まだ幼木なので、実を付けるのもしんどいだろうと思って切ったのですが、実の形を見れば、なんらか品種を明らかにする材料になったかもしれません。

来年は、少なくとも一つは結実させて、「ロサグラウカの謎」を解明したいと思います。