自分が使った花材事典:ハンノキ

2019年12月26日

※花市場では、ハンノキとヤシャブシは、一まとめで「ハンノキ」と総称して売っています。そのため、私の認識はハンノキとヤシャブシがない交ぜになっておりまして、その点をご了承の上お読みください(サイトのゲスト様よりご指摘を受けまして、但し書きを付けさせていただきました)

図鑑などによれば、ハンノキというのは、わりと普通にその辺の野山にある樹木なのです。

でも、「ハンノキを思い浮かべて御覧なさい」といわれて、パッと思い浮かべることが出来る人は、あまりいないんじゃないかと思います。
かく言う私も、「野山にあるハンノキ」の姿は、全然思い浮かびません。
花材として入荷してきたハンノキだったら、結構おなじみになってますけど。

切花のほうのハンノキは、主にいけばな花材として出回ります。
使っておいて言うのもアレですが、私はハンノキを扱うのが、あまり好きではないです。見た目はキライじゃないのに、「扱い」が好きじゃありません。

多分、いけばなでハンノキを扱ったことのある人なら、「そうそう、あれは私も好きじゃない」という人が多いと思うんですよね。
ハンノキって、枝に独特のべたつきがあるんです。
あのべたべたさえなければいいのにと思います。
素直な枝と、水揚げのよさと、ポイントになる実のかわいさは、すごく好ましいと思うんですけどね。

ハンノキが一番多く出回るのは、秋の、実の付いた季節です。

↑松かさのミニ版みたいな実です。

新芽と花芽も付いてます。

これが、ただ水につけておくだけで良く持ちます。
いつまでも水につけていると、最終的に発根することもあります。