花屋さんの意外な裏技
※旧ブログの記事です
技と言うには気が引けるような、花屋さんの妙な裏技をご紹介しよう。
と言っても、一般の人は、使う機会などまず無い。
ぶっちゃけ、習得しなくても良い技である。が、今日、素人の方に話したら面白がられたので、調子に乗ってここでも紹介しちゃおうというわけなのだ。
えー。問題です。
花屋さんがバラを一本手に取り、茎の根元の方を1センチばかり、鋏でちょきんと切ったとしよう。
切った1センチほどの茎はどこへ落ちますか?
おそらく、普通に考えると、「切ったところの真下」という答えが、最も多く出てくるかと思われる。
で、正解はと言うと、「切ったところの真下」でも誤りではないのだが、実はそれではちょっと足りないのだ。
真の正解は「どこでも、花屋さんの飛ばしたいところ」なのである。
いや、ホントなんですよ。嘘だと思ったら、近所の花屋さんに聞いてごらんになったらよろしい。あまりにも重い茎(枝関係など)だと無理だったりするが、それ以外は大抵大丈夫である。
しかも、この技術、大して難しいものではなく、忙しい花屋で数日働いたら、知らないうちに体得できるような技なのだ。
どういうときに使うかと言うと、ゴミ箱から少し離れたところに立ってアレンジや花束を作るような場合、自分の立ち位置から、ゴミ箱に向かって、切り落としたものをひょいひょい飛ばすのだ。実はこれ、非常によく見られる花屋さんの光景である。
どうやって飛ばすのかは、ものすごく自然にやってしまっているので、実は説明するのが少々難しい。(首はどうやって回すんですかって言われても、ちょっと困るようなカンジ)
茎を、飛ばしたい方に向けて、なんとなく鋏も同方向に動かすような感じで力を入れるだけなのである。飛距離は、まあ1メートルぐらいですかなあ。
だからと言って、花屋さんに行って、茎のきれっぱしが自分めがけて飛んできたとしても、「もしや、わざと?」などとお考えにならないでください。それは多分、「うっかり」ですから。
しかし、「あら~ごめんなさ~い」とか言いながら、きれっぱしが顔めがけて5つほど、ぴぴぴぴぴと飛んできたとしたら、それはお客さん、やられちゃってますぜ。
嫌な花屋ですぜ。店をお換えなさい。
いや、まあ、そんな店はないと思いますけどね。
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