自分が使った花材事典:柿
「柿」って、初めて使ったように思います。「豆柿」だったら何度も生けてるけど。
実が、たっぷり付いています。このくらい付いててくれると嬉しいです。
しかし、嬉しいはずの「たっぷりの実」が、生けるときにネックになることがあります。
今回使った柿の枝は二本あり、そのうちの一本は、直立して小さめの実が1個付いており、そっちの枝は、ネックもなにもありませんでした。
問題は、もう一本の枝です。もう一本の枝は、実がたっぷりの上に、大きく曲がっており、生けるには面白い要素だらけなのですが、重心を取るのが難しい枝でした。
一番上の画像で、いつになく特殊な形の花器に挿しているのは、あの花器に生けたかったからではなくて、ほかの花器だとひっくり返ってしまったからです。
まあ、当たり前と言えば当たり前なんですけどね。こんな大きさの実なのですから。
1本まま入れるとこんなことになるので……
ちょっと残念だったけど、鋏を入れてしまいました。
(赤い実は、稽古場のゴミ箱から拾ってきたガマズミです)