自分が使った花材事典:ボケ(緋色)

2024年3月24日

ボケは、おなじみの枝もの花材です

なぜか、このメジャーな花材を今までアップしていませんでした。白だけアップして満足していたようです→白ボケ

このボケは、なかなか良い線を持った枝でした。つぼみもたくさんついていて、それが長いこと咲いてくれたので、うちの玄関が、しばらく非常に華やかでした。

ボケの花

ボケは、つぼみも花も、丸っこくてかわいいです。

ボケは、花が開いてからの持ちがよく、満開状態で買ってきても、しばらく楽しめます。でも、あまりにも手荒く折り矯めしたりすると花がポロポロ落ちるので、ソフトに扱ってあげましょう。

ああ、言っておきますけどね、枝が隠れるほどびっしりと花が付いたボケなど、お稽古花には入ってきませんからね。ああいうのは、特注だと思ってください。それか、庭で咲いたボケを切って来たのだと思ってください。

下は、ほんの小さな枝先で、稽古中に切り落とした部分なのですが、

小指の爪の半分くらいの大きさのつぼみが付いていたので、

捨てずに温存しておきます。すると、

↑ちゃんと咲いてくれます。

赤い花の枝モノは……

赤系の花が付いた枝ものとしては、ボケは安く気軽に入手できるありがたい花材です。赤系で、当然のように稽古花として使える花木って、あとはツツジくらいじゃないかしら。ボケもツツジも、ぜんっぜん珍しくないところが良いですね。誰でも知ってる、特に人をびっくりさせる要素も無い花材で、でも派手な色合いで美しいところが良いです。
こういう花材は、失いたくないですね~。今後も、「ボケなんか、値段が高くなってもう買えない」なんて存在にはならないでいただきたいです。

ボケの枝つき

ボケの枝は、太い部分はごつごつしていて、枝先には細く伸びやかな部分もあって、風情があります。

この枝は、折矯めもできます。矯めて格好をつける甲斐がある花材です。