自分が使った花材事典:オダマキ(黄)

2019年2月28日

こちらの記事のオダマキが開花しました。うちのベランダで、知らないうちに生え出していた、どこから来たのか分からない子です。

オダマキの葉っぱが発生しているなあ、というのは、去年から気付いていて、てっきり「紫の、一番普通のやつ」が咲くんだと思っていたら、このような黄色の花が咲いたのでした。

花に寄ってみましょう……でも、恥ずかしがり屋さんでうつむいてるので、寄っても横顔になってしまいます。

オダマキは、かなり適当に育てても、勝手に株が大きくなり、花が次々に咲きます。手間いらずでこんなにきれいな花が咲くのがいいですよね。
花がいくらでも出てくるので、切って生けるのも惜しくありません。葉も花も、形が面白くて風情があるので、小さいながらも作品の方向性を決定付ける花材になり得ます。

花言葉の本など見ると、オダマキの花言葉は、「愚鈍」などというマイナスイメージのワードが多いです。それもこれも、全部「うつむきかげん」のせいのような気がします。
「わ、わかんないです」かなんか言ってる人をイメージさせるんじゃないですかね。美しいのにねえ。
花屋さん的には、オダマキは、「必ず完売できる鉢物」ですね。ガーデナーに、とても大きな人気があるんです。私は、この花に、マイナスイメージを感じる人の気がしれません。

でも、せっかく美人なので、もうちょっと上を向いてくれてもいいような気がするときもあります。
顔を正面から撮ろうと思うと、「護送される犯人の顔を撮影する報道カメラマンのテク」が必要になります。
犯人の下に回りこまないと、表情がゲットできないんです。

結構下からあおって、ようやくこの程度だけ顔が見えます。

報道カメラマンには使えない手を使っちゃおう。失礼して、お顔をくいっと持ち上げます。

花の真ん中のところが、五分割になっていて、これはこれで面白いです。洋オダマキは、色々な品種があって、この「五分割」の面白さを、もっともっと強調した品種もあります。