粉引鉢（北澤健次）
※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。（何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので）
北澤健次作：粉引鉢。
私の自慢の器の一つです。この器は、新宿の某うつわ店で購入しました。私の所有する器の中では、数少ない「5桁もの」です。私は、このような値段のものは、よほど気に入らないと買いません。
某店で、私はこの器をしみじみと見て気に入り、家計に大打撃になることを承知して購入しました。北澤健次さんとは、どのような作家さんだか存じ上げないのですが、立派な作家さんだと私は信じます。なぜなら、同じ店内にあったほかの「北澤作」も、私は好きだと思ったからです。美しいうえに、温かい！
優しい丸みを持っています。私は「花器にしよう」と思って買いましたが、本当は、食器です。
この器を買ったお店のオーナーは、私がいけばな屋で、この器も花器にするつもりで買うのを知っていたために、
「seiさん、花を生ける前に、一度は食器使いしてみたら？」
と言いました。一度も食器で楽しむことをせずに花生けにしてしまうのは、惜しいと思っているようでした。
私が、この器で最も好きなのは、縁の部分のラインです。
緊張感がある中で、優しく、温かい。
私は、この器が大好きです。最も自慢している花器であり、四季を通じて、最も多くの期間我が家の玄関に飾ってある器なのですが、実は、まだ正式に花を生けたことがありません。
私にとっては、ちょっと本気にならないと生けられない器なんです。いつか、本気で生けるために、今はまだスタンバイしてもらっています。
器のクオリティからすると、展覧会に出しても良い器なんですけどね。展覧会で使うには、ちょっと小さいかな。（幅16×奥行16×高9ｃｍ）使い方で何とでもなるのかもしれないけど。