ミリオンバンブーを水栽培

2020年3月18日

いけばなで使ったミリオンバンブーを、花瓶で水栽培してみた

いけばなで使ったミリオンバンブーを、そのまま水栽培してみました。
ミリオンバンブーの水栽培自体、珍しいことでもなんでもなく、しかもすごく簡単にできる水栽培なので、記事にするのも気がひけるようなレベルのものなのですが、せっかく画像を取ってありましたので、アップしてみようと思います。

ミリオンバンブーのネジネジのところばかりで扱いにくかった……

下のようなミリオンバンブーを水栽培しました。

ミリオンバンブー 水栽培

上の画像は、いけばなの稽古場から持って帰ったままの状態で撮りました。
なんか、「ネジネジ」ばっかりでしょ? 普通は、ミリオンバンブーは、まっすぐな棒状か、先にネジネジ部分を作った棒状か、どちらかの形で売っています。年末頃になると、縁起物仕様に形を作ったものも売られます。
ネジネジオンリーで売っているバンブーは、普通はありません。

上の画像のバンブーは、私が直線部分を切り落としてしまったから、ネジネジばかりになっているんです。いけばな作品としては、必要あってこの形にしたのですからかまわないのですが、家で水栽培しようかというときに、非常に扱い難くて困りました。

↓挿し難いったらありゃしない。

ミリオンバンブー 水栽培

も、挿し難いだけで捨てるのも勿体無いので、すべて水挿ししました。
一つの器にたくさん挿せないところが面倒でした……。

ミリオンバンブー 水栽培

私は、稽古で使ったミリオンバンブーを持って帰ると、基本的には「水挿しで温存しよう」と思います。理由は、いけばなに再利用したいからです。よって、「ミリオンバンブーという植物を育てること」が主眼では無いので、あまり労力をかけて世話しようとは思いません。
「再利用」の方法としては、バンブーの軸だけではなく、どんどん出てくる芽を摘んで、ちょっと緑が欲しいときに活用したりします。また、欲しい人がいれば、芽を切ってお嫁に出すこともあります。

上の画像でも、すでに小さな脇芽が発生しています。
↓この部分です。

ミリオンバンブー 水栽培

こういう部分が、もう少し育ってきてから切って使います。

過去にも、ミリオンバンブーは何度か水栽培しています

私は、今までに、稽古で使うたびにミリオンバンブーを水栽培してきたので、場数だけは何回も踏んでいます。
私の水栽培の方法は、本当に水挿しするだけの怠け者方式です。水しか与えないので、植物の生育としては、当然ながら「先細り」になります。それでも、結構葉っぱが出てきては伸びて、家の中でグリーンが楽しめるので、「これでよし」としています。本当は、水栽培用の液肥などをあげれば育ちも良いはずだと分かっていますが、そこまではする気になれません。

そうやって水栽培していると、早ければ1年ほど、頑張ってくれても2~3年ほどで枯れてしまいます。
今までの経験で言うと、真冬か、冬が終わってようやく温かくなりかけた頃に枯れることが多いです。どっちにしろ、低温のダメージで死んでいるのだと思います。

このように、家の中で育てても、水栽培には限界がありますので、本当にミリオンバンブーを立派に育てたいなら、土に植えることをおすすめします。土に挿して手をかければ、切れっぱしみたいなバンブーから、長く楽しめる観葉植物を育てることができます。

水栽培のミリオンバンブーを切って増やす

私は、ミリオンバンブーの脇芽をカットして、別の容器で水栽培をしてみたり、欲しい人に気軽にあげたりすることがあります。
ほぼ何の気遣いもいらず、切る場所も厳密に考える必要がなく、実に簡単に芽を切って増やせるので、改めて「増やし方」を書くほどのことでもないのですが、一応下の項から画像で説明してみたいと思います。

ミリオンバンブーを切る場所はアバウトでOK

まず、大前提として、たくさんの芽が出て、勢いも良い株から脇芽を取るのが、「勢いの良い子株」を取ることにつながりますので、なるべく元気の良さそうなところから取っていきます(かなり死にそうな株からも、子株は取ろうと思えば取れますが、せっかくなら元気な株から取りましょう)。

下の画像くらいの勢いの株なら、何の問題もありません。

ミリオンバンブー 水栽培

この枝から、程よい長さの脇芽を、ただただチョキンと切ります。「ここが切るべきポイント」というような、厳密な切る場所を考えなくても大丈夫です。

ミリオンバンブー 切る場所

「程よい長さ」というのは、水に挿し易い長さまで育ったくらいのもの、という程度の意味です。、何センチくらい、とか考えなくても大丈夫です。

↓はい、こんな風に切りました。

ミリオンバンブー 切る場所

小さなグラスに挿せるくらいの長さです。

↓で、用意していたグラスに挿しました。

ミリオンバンブー 水栽培

下の画像は、切って2~3日たった様子です。すでに、発根し始めています。

ミリオンバンブー 水栽培

このように、何の技も工夫も無い「増やし方」ですが、私はこれで失敗したためしがありませんので、こんな方法で十分だと思います。

あえて、もっと細かいことを言うとするなら、
「冬はミリオンバンブーの苦手な季節だから、その時期にわざわざ増やすことない」とか、
「切った脇芽は、メネデール入りの水で栽培すると発根しやすい」だとか、
色々あると思いますが、私はそのようなことを考えて増やしたことは一度もありません。ただ、「切りたいとき、増やしたいときに、切りたい芽を切って増やした」という、それだけです。

いつでも、ミリオンバンブーの水栽培にチャレンジするつもり

現在、うちには水栽培中のミリオンバンブーはありません。上の画像のミリオンバンブーたちは、すべていけばな材料にして使ってしまったからです。
またそのうち、いけばな花材として買ってくることがあれば、再び「超放任水栽培」を始めることもあるでしょう。そのときには、またこちらのブログに画像を載せることもあるかと思います。