実用的かどうかの観点から

おしゃれーな雑誌に紹介されている、「ちょいと一ひねりした花の飾り方」みたいなページとか、フラワー雑誌の「誰にでもできるちょっと目先が変わる花の生け方」の紹介などに、野菜・フルーツが担ぎ出されていることがあります。

野菜や果物を「生ける」というのは、このブログでも何度か紹介していますけど、うちの紹介は、前述のような、「簡単におしゃれ化できる」「簡単に個性的にできる」系の記事とは、一線を隔すると考えております。

私が思うに、雑誌に紹介されているやつの中には、「真に受けて実践したら後悔するぜ」と思うものが含まれています。

どういうもののことを言ってるのかと申しますと、まあいろいろあるんでございますが、今パッと思いつくのは、
「フルーツを器にする」
「アスパラを束ねてブーケみたいにする」
というやつなどですな。

フルーツを器にするというのは、たとえばレモンの中身を取り出し、周りの皮を器みたいに残して、そこに花を生けるというものです。
これは、時間が短ければ、私も良いと思うんです。たとえば、今夜のホームパーティーのために、だったらやってもいいと思います。
しかしこれは、美しく見られる期間が短いのです。思っている以上に短いですよ。「短命だぞ」と、但し書きをつけてお勧めするのが、誠意と言うものだと思いますが、普通はそんなことは書かずに、「身近なものを使って、意外性のあるかわいい生け方」として紹介されます。

アスパラのほうは、アスパラを束ねたものを、お皿みたいなものの上に立たせて飾ったりするのですが(花飾り方の本の中でよく見られます)これも、楽しくかわいく飾れるのは一瞬です。
穂先がすぐに劣化し始めますし、うっかりするとドロドロになります。そんなことより、一番うまいときに食え、ってやつです。

私は、上記のようなフルーツの例、アスパラの例は、「撮影用」「展示用」ならば否定しません。でも、「家庭でどんどんやれ」は、ちと違わないかいと思います。短時間の楽しみのためにマメになれて、半日ほども飾ったら、すぐに「食用」にもどしてくれる人にすすめるならいいですけどね。
万人にすすめようと思うなら、「短命のリスク」を、開示すべきだと思います。

一部の草月人は、野菜の劣化とか、しっかり観察して脳内データに加えるのでこれも経験の一つです、くらい言うでしょうが、素人の方はドロドロになったアスパラなんか、トラウマになりますよ。

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