何の意味も無い実験にうち興じてみる

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花を生けているときに、稀に「どこまでもひねくり回してやろう」という思いに駆られることがあります。
多分、一般の花好きさんには、こういう思いは無いのだろうと思います。あるのは、フラワーアートの人とか、いけばな人とか、花を素材にすることを思いついちゃった美術家・デザイナーの人とか、要するに、花を「ただ飾る」だけでなく、もっと多様な可能性があるのではないかと方法を探している人なのだろうと思います。
このような、「探索」の過程には、多分に実験精神が現れるものでして、収穫が無くてもやってみちゃえ、という無益な行いに走ったりします。
(色々やってみるというのは重要なことで、行為の中で全然違う何かを発想したりもするため、「まったくの無益」とも言えないのですが)

で、今日は、私はピンクッションと電子レンジで遊んでみました。
ピンクッションとは、下の画像の花です。これを、電子レンジにかけたらどうなるのか?

ピンクッション、面白い花ですよね。この姿のままでも、相当実験的に遊べますが、それをやりつくして「ちょっと疲れたかなあ」というときに、ふと視線の先に電子レンジがあったんですねえ。


電子レンジにかけるにあたって、「丸のまま」というのも一瞬考えましたが、どうもきれいじゃない気がして、とりあえず花びらをむしることにします。

ちなみに、私はピンクッションの花びらをむしるのは初めてではなく、一度は展覧会作品にも使いました。
下の画像の作品の、水面に浮いてるのがピンクッションです。

むしると、こんな感じになります。「むしった単体の形も十分に面白い」ということが分かります。

そして、レンジにかけま~す。
こういうものは、一体どのくらい加熱するものなのか分からないので、様子を見ながら、10秒単位で小刻みに加熱を繰り返します。
そしたら、最終的にこのようなお姿に。

思ったよりも、色がきれいに仕上がりました。
なんか、スパイスコーナーに売ってるサフランに似ています。
あ、関係ないですけど、サフランってなんであんなに高いわけ?
あれじゃあ、買えないじゃん。
パエリア作るときとか、欲しいじゃん。私、買えないからターメリックご飯にしちゃってる。

という、高級スパイスへの恨みはさておき、

  • 色がきれいに仕上がる
  • 普通の花びらとは、明らかに別種の面白さのある形である
  • 集団にしても汚さが無い(今のところは。時間がたったら変わるかもしれない)
  • 一見して、何ものか分からない「正体不明」の感じが面白い

という、なかなかに興味深い物体になることが分かりました。

とりあえず、ジップ袋に入れて、保存します。

取っといて、何に使うことになるのか分かりません。
もしかしたら、何にも利用せずに捨てるかも。
今考えているところでは、自宅用に作るクリスマス・リースのにぎやかしにしてやろうかなあと思っています。いけばな利用するのは、かなり難しいと思います。

何か捜してうろうろしているいけばな家さんは、たまにこういう行為に走ります。
しかし、この記事を読んでくださった「フラワーデコレーションの初心者さん」や「草月いけばなの初心者さん」は、「こういうことしなきゃいけないのか」とか、「こういうことしたら上手くなるのか」とか、思わないでください。そういうことを思うのは、かなり短絡的なバカです。
上手くなるために必須の行為でもなんでもないですからね。
上記の行為で、見るべき点があるとすれば、

  • わりとしつこく可能性のありかを探し続ける
  • アクションを起こすことをためらわない
  • 手元にあるもので、できることをしてみる
  • 成果の収穫を急がない

というところくらいでしょうかねえ。

私の先輩方がこの記事を見たら、多分
「電子レンジ? あんた何やってんの」
と言われるようなことなのですから。

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