花業界人の悲しみ

※旧ブログの記事です

花を専門に扱う商売をしていて、最も悲しいことは、人様に花をプレゼントされることはまず無いということだ。

ちょっとしたお祝いとか、来訪の手土産に、小さな花束を持ってきてもらえることなんて、ほとんど無い。(一度も無いわけじゃない。こっちの好みをよく分かってくださる方からは、もらうこともある)

ま、仕方ないことだと分かっている。私だって、酒屋さんを経営する家に、ワインぶら下げて遊びに行ったりしないもんね。
しかし、明らかな花好きと分かっているのに、花を贈られないとは、因果な商売だなあと思う。

しかし、花そのものをくださる代わりに、花がらみの何かをくださる方はたくさんおられる。

花の柄のハンカチとか、便箋とか、珍しい花の染物とか、花のジャムとか、そういうものは、多分一般の方より、多くいただいていると思う。

いつだったか、若かりし頃に、花束を捧げてくださった男性に向かって、「バラ一本○○○円、ゆえに○○○○円の花束である」と、シャーロック・ホームズ並みの明快な推理を述べたら、これが「なぜ分かるのかねホームズ君」級の正解だったらしく、それっきり、その方からは、二度と花をもらえなくなってしまったことがあった。
そうか、こういうことするからもらえないのか!

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