おお、取ったのか

※旧ブログの記事です

邦画がアカデミー賞を取ったらしい。それも、「納棺師」の映画らしい。どうも、「葬式関係」の映画は、人の評価が高い気がする。

ところで、私の母の田舎では、葬式を仕切るのは花屋の役目なのである。葬儀屋ではなく、花屋が祭壇を作ったりするのだ。
私は、母の実家で、葬式に三回出た。その三回とも、花屋の働きをじーっと観察したが、あれはなかなか実入りの良い仕事と見た。(身内の葬式で、そんなことを観察している私って……)

10年以上前になるが、私のおじが急死して、母の実家で葬式を出した。
田舎のことなので、斎場ではなく、家ですべてを行った。
葬式の最中には、その家に元々ある仏壇は閉めてしまう(閉める理由は知らないが)。その、閉まった仏壇のそばに私は座り、焼香する人たちなどをぼやっと見ていた。
おじは、あまりにも急に亡くなったので(死因はついに「不明」であった)、基本的に来る人はみんな茫然としていた。茫然として来る人たちを、茫然とした姪が見ていたわけだ。

そしたら。

とん。とん。とん。と、音がした。

私は、仏壇の中からの音のような気がして、ぎょっとした。
まるで、仏壇の中から、閉まった扉を叩いている人がいるみたいだった。

しかし、そんなわけはない。
とは言っても、音のした方を見ても、あるのは仏壇ばかりである。

そしたらまた、とん。とん。とん。という音がする。
私は、ばっちり仏壇を見ていたが、音はまさしく仏壇から聞こえて、その周囲では、音の原因となるようなものは何も無い。

私は、「なんじゃ?」と思いながら、仏壇のまん前まで行った。(私は、基本的に「妖しいもの」は信じていない)そしたら、私の鼻先で、完全に仏壇の中から、
とん。とん。とん。
とやられた。気のせいでもなんでもない、実体のある「とん。とん。とん」であった。

私は、即座に台所にぶっ飛んで行った。母に聞かせたかったのである。「聞かせたかった」というのはおかしいが、要は「証人は複数必要だ」と思ったのである。「とん。とん。とん」の正体が、霊だかなんだか知らないが、私は相手を突き止めるつもりだったのだ。
私が母に、
「お母さん、仏壇の中から音がする」
と言ったら、母はなんと…………(明日に続く!)

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コメント

  1. ソウスケ より:

    なんと、何があったの!

  2. sei より:

    ソウスケさん 何があったか、続きでupします!

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