花留め付きシルバーカップ

2022年5月16日

※花器カテゴリは、管理人が自分の所有花器を管理するために作成しているものです。(何らかの方法で管理しないと、持っているのを忘れることがあるので)


先日、こちらの記事→プラスチック粘土「おゆまる」 に貼った画像で、お湯を貼るのに使っている器を見た方から、
「あのどす黒いお花型のお椀みたいなのは何ですか?」
「あれは花器ですか? 仏具にしか見えないんですが」
という声が思いのほか多数届いたので、正式に花器カテゴリで画像アップしようと思います。

「おゆまる」の記事の画像では、カップの中の網を取り外して使用していますが、本来は上の画像のように、網(=花留め)が付いたフラワーカップです。

↑この花留めだけ、別の器にセットして使うこともできます。

ところで、「おゆまる」の記事も見てくださった方は、「カップの色が全然違う」ということに気が付かれたと思います。「おゆまる」の方では、ほぼ黒い器でしたからね。
実は、上の画像を撮る直前まで、この器は真っ黒でした。そのときの状態が、下の画像です。

……真っ黒です。この器は銀なので、放っておくと変色してしまいます。シルバーのネックレスが黒くなるのと同じことです。

で、この記事にするにあたって、黒いままではかっこ悪いと思い、黒ずみを取る作業をしました。
銀の黒ずみを取る方法は、ネット上にいくらでも情報があります。
銀の黒ずみを取る方法の代表的なものは、

  1. 銀磨き布で拭く
  2. 銀クリーナー液につける
  3. アルミ箔と塩で煮る
  4. アルミ箔と重曹とお湯につける

などがあります。私の銀花器は、上の1では太刀打ちできない黒ずみで、2もクリーナーが大量に要るので却下、3も煮るときの鍋にするものが手近に無くて却下(カトラリーならともかく、何年も黒ずみを放置した花器を現役で料理に使っている鍋で煮るのはイヤでした)、というわけで、4の方法できれいにしました。

重曹とアルミ箔とお湯の方法の普通のやり方は、
「アルミホイルを敷いた容器(金属以外の容器)の中に銀製品を入れ、そこに熱湯と重曹を注ぎ、お湯が冷めるまで放置」
です。

ネットの情報は、たいてい銀のアクセサリーかカトラリーをきれいにする方法として書かれているので、「プラスチック容器、つまり耐熱のタッパーか何かにアルミホイルを敷いて使え」となっています。
しかし、私の銀器は直径11cm×高さ7cmもあるので、なかなかちょうど良いプラスチック容器などありません。

バケツでやろう、と思ったら、花材でバケツがふさがっていたので、何か鉢型の花器でも出してきてやるか、とも考えたのですが、それもめんどくさくなり、器に重曹を振りかけてアルミホイルで包んだものを洗面台に置き、その上から熱湯をかけることにしました。

アルミホイルでしっかり包んでも、水は必ず中まで入っていきます。熱湯を一回かけ、5分くらいおいてからひっくり返してもう一回かけ、そのまま放置しました。

冷めてきてからアルミホイルを開けてみたのが下の画像です。

↑縁のあたりだけ、黒い色がまだらに残っています。
もうちょっと反応が進んでくれないとカッコ悪い、ということで、同じ作業をもう一回行いました。

重曹と一緒にアルミホイルに包んで……

熱湯かけて5分くらい置く、その後ひっくり返して熱湯かけて冷ます。

その結果、

はい、黒い部分消滅~。

かくして、花留め付きフラワーカップは、銀本来の輝きを取り戻したのでありました。

花器

Posted by sei