自分が使った花材事典:黄菊

2019年1月17日

意外に、こういう普通な花材をアップしていませんでした。


どこの花屋でも大抵買える、一本菊の黄色いやつ。
いまや、ほとんど仏にしか売れない感がありますが、安くてきれいで持ちも良く、優秀花材だと思うんですけどね……。

オリンピックのときに、メダリストに渡されるブーケを見たことあります?
私は、職業柄、どんな花材でどんな仕立のブーケなのか、わりとよくチェックしています。
そのチェックの結果、「メダリストのブーケに、黄菊の出現率はかなり高い」ことを知っています。どこの国でもよく使われていますね。
しかし、日本なら、黄菊を勝者のブーケに使うかどうかは疑問です。多分、避けてくるんじゃないかな……。そのくらい、「ほとけさん」の印象があるんですよね。黄色い菊だけ束ねて、よそ様にお持ちするとかは、今日ではNGに近いと思います。

書いていて思い出しましたが、昔のチャーリーズ・エンジェルで(最近の映画の方じゃなくて)、結婚式のシーンで白菊黄菊の花籠が飾ってあるシーンがありましてね、「ああ、これでいいんだなあ」と思ったことがあります。

私は、菊は満開近くまで開いた状態が美しくて好きです。(バラも、シャクヤクもそうなんですけど)

売っている状態は、大体このくらいの開きです。

それが、徐々に開いてきて……

↓このくらいが、最も美しい!

つぼんでいるくらいがいい、などというのは、私から言わせればロリコンですな。