自分が使った花材事典:トクサ

2018年9月5日

いけばな花材として、非常に使えます。「有機的直線を引きたい」というときに、活躍してくれます。
トクサは、住宅地のお庭でもよく見られます。大きく言うとツクシの仲間であることが、先端を見ると一目瞭然。
私は、もう10年以上前ですけど、東京駅で、「お姉さん、それはツクシだよね」という酔っ払いに絡まれたことがありまして……(バカな私は、最初酔っ払いだと気付かずに、「トクサっていうんです」と真っ当に答えたために、なかなか開放してもらえませんでした)。
しかし、ツクシだと言った人は、酔っ払ってはいても、ちゃんと見るとこ見ていたんですよね。北海道から来たと言ってたなあ。色んなことを聞かされたので、今でも覚えています。

まあ、そんなことはよろしいとして、トクサの名の由来は、「研ぐ草」だと言われています。
茎の肌がザラザラで、これで爪を整えたとか言うので、一度真面目に爪をこすってみたら、結構研げたので驚きました。

いけばな的には、トクサは曲げたり折ったりして使えるのがありがたいです。
下の画像のような曲げにも耐えてくれます。

展覧会などで、たまに水から離して使う場合がありますが、私はあまり好きではありません。水吸ってないのが、色の変化で丸分かりになるんで……。
あと、最近見るのがプリザーブドのトクサなんですけど、あれは、ハッキリと嫌いです。
プリザ業界貪欲だよなあ。トクサくらい見逃してくれよ~。