自分が使った花材事典:パンジー(切花品種)

2018年10月9日

ついに、切花パンジーを自分で使いましたよ。

店のためでもなく、お客さんのためでもなく、自分のために使った切り花パンジーは、これが初です。

以前に、うちのベランダで咲いたパンジーを、「自分が使った花材事典」カテゴリにアップしています→パンジー
なので、「パンジーをうちで生けた」のも、これがはじめてではありません。しかし、切花品種のパンジーをうちにお迎えするのははじめてなので、それなりにワクワクして生けました。

パンジーって、どうもうつむき気味に咲くので、うっかりすると下を向いてしまいます。

私の持っている花言葉の本では、パンジーの花言葉は「もの思い」になっています。ややうつむいている姿が、一人もの思いにふけるようだからなのでしょうか。

今回の切花パンジーは、各色ミックスで、しかも花弁のたちも違うものが混ざっていて、面白かったです。

私の遠い記憶によれば、私の子供の頃には、もっともっと短くて、「茎の先に花が一個ついてる」スタイルのパンジーの切花が、花屋で売っていたものです。
庭に咲いているパンジーよりはよほど長いけど、切花としてはかなり短い丈で、束にしたら短いブーケになるくらいの長さでした。

あのタイプの切花パンジーは、私が花を習い始めた頃には、もう見かけなくなっていました。花屋としては扱いにくいし売りにくい商品だったんじゃないかと思います。でも、なんだかロマンのある切花でした。

あのパンジーは、もう花屋の店頭には帰ってこないのだと思います。今の技術なら、もっと扱いやすく、売りやすい切花パンジーが作れるのですから、わざわざ呼び戻す理由はありません。
「あのパンジーも、悪くなかったけどね」と思うのは、もう会えないと思うからでしょうか。