自分が使った花材事典:ふきのとう

2018年11月15日

ふきのとうです。食べられます。

食べられますが、食べはしませんでした。
花と、コロコロの形状を楽しませていただきました。

私は、今までいけばな花材としてふきのとうを扱ったことはありませんでしたし、生けたら面白いだろうと思ったこともありませんでした。
私の実家の方では、その気になれば、ふきのとうは自生しているものをゲットできるのですが、不思議と「取ってきて生けよう」と思ったことはありません。
「うまそう」だと思っているからでしょうか。
または、茎が短すぎて、生ける対象だと思いにくかったのでしょうか。

……多分、茎が短いからかな、という気がします。なぜなら、茎が伸びたフキの花は、取ってきて生けたことがあるからです。フキの綿毛を集めたこともあります。
茎が短いことに加えて、あのカワイイ姿の「ふきのとう時代」が短いために、切ってくるタイミングが無かったということもあるでしょう。

というわけで、今回「花材」としてふきのとうを触ってみて、この子が「傷つきやすい」ことを知りました。ふきのとうは「こすれ」に弱く、こすった部分が黒くなってしまいやすいです。

また、特にこすれなくても、花を包んでいる葉が、外側から悪くなっていきます。悪くなると、その葉はむいてしまって、中のきれいな状態を出して使います。

こんな風に、黒くなってしまったら……

外側の葉っぱをむいてしまえばOK。

毎日むいていっても、なかなか葉っぱがなくならないことに驚きました。ふきのとうって、何重にも包まれているんですね。あまりそんな風に見えないけど。

茎が短いハンデは、何かを継ぎ足して長さを出せばなんとかなります。

上の画像は、爪楊枝を挿していますが、竹串でも、ワイヤーでも同じようにできます。

なんか、「新たな春」の風情があると思ったので、「お正月仕様」にして生けてみました。

すんごい小さい正月花です。

ふきのとうを2~3日水につけておいたら、少し花が開いてきました。

一週間くらい飾っているうちに、ジワジワと開いてはきましたが、全開にはいたりませんでした。まあ、そこまでは望めないかなと思います。

ふきのとうを一つ、ワイングラスに入れてみました。


これこれで、なかなかカワイかったです。