自分が使った花材事典:くろもじ

2018年11月1日

くろもじは、とっくにアップしたものと思っていました。多分、あおもじをアップしたら、くろもじもアップした気になっていたのでしょう。


しなやかな枝つきです。

くろもじがお稽古場に出ると、「楊枝にする木なんですよ」と説明されるのは、「お花の稽古場あるある」だったりします。
くろもじは、こういう楊枝になる木なんです。

この手の楊枝は、かすかにサンショウみたいな香りがして、それがクロモジの香りです。
井上靖の「しろばんば」か何かに、「雑木林の中で、料理屋みたいなにおいがして、クロモジの木だな、って思うシーン」があったので、多分、木肌をこすったくらいでも香るんでしょう。

クロモジは、黒いからクロモジなのだと思います。

あおもじを使ったすぐ後にクロモジを手に取ると、なんだか「シミが出て黒くなっちゃったあおもじ」みたいに見えることがありますが、クロモジの黒は地黒なので、傷んでいるわけではありません。

あおもじとクロモジは、木肌の色だけが違う、と思い込んでいる人がいますが、よく見れば、花の付き方や横枝の出方が全然違います。
これは最近知ったのですが、クロモジとあおもじは、「親戚」には違いないけど、結構遠い親戚なのだそうです。なので、たとえば「ヒバ」と「クジャクヒバ」くらいの違いだろうと思うのは、大間違いなのだそうですよ。

上の画像までは、手に入れた当日の画像です。当日の段階では、まだ花は一つも開いていません。
花が開き始めたのは、家に持って帰ってから、5日後でした。

クロモジの花は、あおもじほどモコモコには付いていませんので、満開になってもあっさりしたものです。