自分が使った花材事典:笹

2019年2月4日

大体お分かりかと思いますが、七夕の頃に使ったものです。


でも、いけばなの稽古用に買ったものです。

笹は、あまりいけばな花材には使わないんですけどね。持ちが悪いので、喜んで使われることの少ない花材です。
それを、今回手にとってしまったのは、
「何年振りだろう」
という思いからでした。

喜んで使いはしないくせに、何年もご無沙汰すると、それはそれで寂しくなるという、勝手な生け手の気持ちです。

この笹は、丈が高かったので、そのまま「七夕用」に流用しました。

この画像だったら、大体の丈が分かるでしょうか。

丈が、150cm超くらいでした。

笹を、まともにいけばなにしてみて思ったのですが、なんか竹って、すごく具体的な「もの」に直結したイメージを多く持っているようだと感じました。
たとえば、葉に触ると、笹団子の香りがするので、「新潟から東京に戻る車内」のイメージがふと立ち上がったりします。
細い枝のところを刈り込んでいるうちに、私は最終的に「パンダ」のイメージに支配され、脳裏に浮かぶパンダの幻想を打ち払いながら生けていました。パンダと戦いながらいけばなを生けたのは生まれて初めててです。

いいじゃないか、パンダのイメージに乗っかって何が悪い?と思う方もいるかもしれませんが、いけばなの場合、そこまで具体的な何かに乗っかると、たいていダサ~~~~イ結果になります。
それに、パンダの餌っぽいもの生けたって、しょうがないじゃない?