自分が使った花材事典:ハンゲショウ

2019年2月10日

庭から切ったハンゲショウをいただきました。

知っている人の方が多いでしょうが、ハンゲショウの白い花弁みたいに見える部分は、葉っぱです。花穂が出てくると、そのあたりの葉っぱの表面だけが白色に変化し、少し離れたところから見ると、まるで「緑の葉っぱの草に、白い花が咲いてきた」ように見えます。
画像のハンゲショウは、白い葉っぱが一枚しか出現していない状態で切ってきたので、そんなに花っぽくないですが、白い葉が2枚・3枚とできてくると、もっともっと花みたいに見えるようになります。

ハンゲショウは、切花ではあまり出回りません。個人的には、もう10年以上も切花で扱っていないような気がします。確か、20代の頃に、一回だけ入荷したような……。

そうは言っても、ハンゲショウは珍しい植物ではありません。園芸店、ホームセンターなどで苗を売っているのはよく見かけます。なんと、自生種は減ってしまって、レッドデータ入りしていると聞いたことがあるのですが、園芸種の方は、庭で増やすのも花を見るのも簡単です。ほぼ放置で、白い花?が毎年見られます。

ハンゲショウは、園芸ファンにも、いけばなファンにも人気があります(私も好きです)。
独特の雰囲気と、葉色が変わる神秘、濃い緑の中に現れる白の美しさなどが、人をひきつける魅力なのでしょう。

でもね……ロマンをだいなしにするようなことを言っていいですか?
こいつはね、どくだみに近い仲間なんです。いわば、「粋でオシャレなどくだみ」です。
どくだみだな~と思って花を見ると、完全に「おお、どくだみ!」としか見えなくなりますよ。花穂のあたりをよ~くご覧ください。

どくだみは、花穂がまっすぐ上に立っていますけど、花穂も葉も、茎も、ドクダミとハンゲショウは、パーツが全部似ています。

私はね、ハンゲショウの人気を落とそうとして「どくだみの親類」と書いているわけではありません。反対に、ドクダミの人気を上げたくて言っているのです。
以前にも書きましたが、私はドクダミを嫌いではありません。裏庭に、白い花が一面に咲いている家を見つけて、「あのキレイな花は何だろう」と思って近づいたらドクダミだったことがあります。「ドクダミ」などという、嫌われるに決まっとる名前がついているから愛されないだけではないのでしょうか。
ドクダミは、みんなが好きなハンゲショウと大して変わらないのだぞ!と言いたいのでした。