ボケの実

2019年6月19日

稽古場から、ボケの実を一つだけゲットしてきました。

ボケの実

これは人が捨てていったものを、ゴミ箱から拾ってきたのです。私のよくやる手です。

なんでこんなものを拾ってきたかと言うと、恐ろしく久しぶりだと思ったからです。実付きのボケを扱ったのって、ここ数年覚えがありません。
いや……数年どころではないな。10年? 15年? そのくらいの「久しぶり」でした。

下の画像を見て、「不自然な点」に気づきますか?
ボケの実

赤丸の部分をよくご覧ください。
ボケの実
赤丸の、真ん中のところにあるのは、ボケの実のヘタです。「ヘタが実の横にある」っておかしくない?

なぜそんな妙なことになるのかというと、この実は「付け実」だからです。ボケの実を取って、枝に刺してあるのです。
わざわざ実を刺しなおす理由は、
「自然のままだと、実が枝先から落ちるかもしれないが、人工的にさしてしまえば落ちないし、これなら一度落ちた実も活用できる」
からです。
花展などで使うような、かりんとか、柚子なども、このような「つけ実」がよくあります。

「つけ実」だと分かってて見ると、完全に刺してある事実が丸見えになります。
ボケの実

枝を抜くと、更に「刺してある」ことが明らかに。
ボケの実
枝先を斜めに切って刺すという、シンプルな方法でつけてありました。

たった一個のボケの実ですし、少し黒くなりかけてきれいじゃないので(だから捨てられていたわけで)、このまま飾ることもできません。
ならば、自分の好奇心を満足させてから捨てようと思い、カットして内部をチェックさせてもらいました。

鋏でカット!
ボケの実を割る

割ってみたら、若い梅みたいな感じでした。
ボケの実の断面
まあ大体、予想通りの断面でした^^

その他

Posted by sei