自分が使った花材事典:丹頂アリウム

2019年7月3日

アリウムの中では、切花としてよく使われる品種の一つです。

こいつも、アリウムである以上、「葱坊主」なので、カットするときにねぎのにおいがします。

上にも書きましたが、丹頂はいけばな人にとって、アリウムのなかではかなりおなじみの品種です。そのため、私はとっくに記事をアップしたと思い込んでいました。忘れててごめんね丹頂……。

丹頂の魅力は、細くて、面白くくねる茎と、花の部分の玉のバランスです。

もちろん、この曲線は人工的に作るものです。

でも、何本か買うと、中には一本くらいツーンとまっすぐなやつもいます。

まっすぐはまっすぐで、すらっとスマートに使えます。

丹頂アリウムの「丹頂」は、「丹頂鶴」の丹頂なのだと思います。頭のてっぺんに紅があるところが、丹頂鶴と一緒だからという意味だと思います(違ったらごめんなさい。でもほかの理由は考えられん)。

丹頂アリウムの頭のてっぺんは、「紅」というより「紫」なんですけどね。それに、花がどんどん咲いてきたら、あんまり「丹頂っぽい」とも言えないんですけどね……。

丹頂の花は、あまり開きすぎないくらいのほうがかわいげがあります。
私は、基本的には「花は、開きすぎたくらいが好き」なほうなのですが、丹頂はあまり開かないほうが好きです。

↓この丹頂が開いていくと……

↓こういうことになります。

なんかちょっと、もっさりするんですよね。

私が若いころに修行した花屋では、丹頂のことを「カール・ルイス」とよんでいました。ちょっと頭のほうが開いてきたくらいのころが「カールっぽい」という理由です。
これ、全盛期のカール・ルイスを知っている世代だと、「なるほど」と思ってもらえると思います。