自分が使った花材事典:梅(紅梅)

2022年4月29日

花材として入荷する梅は、白梅の方が多いです。なので、私も白梅に比べると、紅梅を生けることは少ないです。

紅梅にもいろいろあって、薄桃からほぼ紅みたいな色まであります。が、一番出回っているのは、この画像くらいのピンク色ではないでしょうか。

ごつごつとした枝に、可憐な花がつくのがいいですよね~。

上の画像は、買ってきたばかりの様子なので、まだあまり花が開いていません。
開いている花の部分に寄ってみましょう。

か、かわいいじゃないか……。

絵に描いたような梅の花です。

丸まっちいつぼみも可愛い。この可愛げのおかげで、つぼみだけの全然咲いていない枝を生けるのも楽しいです。

数日たって、花が開いてきた画像も貼っておきましょう。

花数としては、ちょっと少ないですが、お値段的にはこんなもんかなという感じです。
まあもともと、梅は桜みたいにびっしり枝を埋め尽くす花がつくものではないです。むしろ、梅は枝つきが良いので、枝の線が見える方がかっこいいくらいです。

これは、日本画とか浮世絵によく表れていて、桜の絵はピンク色が迫ってくるのが多く、梅の絵は太い枝が構図を分断するのが多いです。

梅の枝は矯められるので、いけばなの技術がある人はさらにこの枝つきを強調することもできます。
枝の線をどうするかによって、かわいくも、厳しくも生けられます。