自分が使った花材事典:リンドウ(濃紫)

2016年6月8日

紫のリンドウピンクのリンドウはすでに記事にしましたが、今回は「濃紫」です。濃ゆい色です。

画像では、フラッシュを炊いてしまったので、あまり伝わらないかもしれませんが、ビロードのようなふか~い紫色でした。

形的には、花付き、枝つきともに、ごく一般的なリンドウです。

パカッと開いてくれるタイプのリンドウです。

画像のリンドウは、わりと長さがあって、70~80cmほどもありました。大型作品を作るための花材だったので、長さがあったのは助かりました。
しかし、私はかつて、2mほどのリンドウが入荷したのを見たことがあります。もちろん、枝の太さや花の大きさは、通常のリンドウのサイズで、長さだけが極端に大きいのです。
そんなものは、家庭用の切花で売れるわけがなく、ディスプレイ用に使われましたが、あそこまで長いと、ややキモチワルイ感が出てきます。
バラも、一本2mくらいのサイズのものが出荷されていて、実物を見るとちょっと笑っちゃいます。
一本咲きの薔薇ですから、普通に売ってる薔薇の茎が、ただただ長くなっただけのような姿をしています。一体何のために?と思いますが、これもディスプレイが主な使い道だと思います(もしくは、いけばな作家orフラワーデザイナー用)。

そういう、長いリンドウや長いバラは、そういう品種なのか、一般的な品種を、何らかの技術を使って長く育てるのか、生産者さんに会うことがあったら聞いてみたいのですが、未だにその機会がありません。